- 工場でピアスして作業できる?
- 職種によってピアスOKな工場はある?
- 結婚指輪もダメなの?
このように、工場でピアスをはじめ「身だしなみ」に関して疑問を抱く方は多いでしょう。
工場によっては異物混入のリスクがあったり、ピアスによって大きな事故を起こしたりするリスクがあるため注意が必要です。
本記事では工場勤務におけるピアスなどのアクセサリー類の対応について、注意点や職種による対応の違いなどを解説します。
ピアスしている方は働く前に知っておくことで、就業後のギャップを少なくできます。ぜひ最後まで読んで工場選びの参考にしてください。
工場勤務でピアス・ネックレスなどの装飾品は基本NG
工場内でピアスやネックレスを装着していると、装飾品が落ちて製品に混入するおそれがあるため、基本はNGです。
また、機械などに装飾品が巻き込まれてしまうと故障の原因になりかねません。
ですので、工場内の装飾品は禁止されている工場が多いといえます。
ピアスが禁止される理由
工場でピアスが禁止される理由は以下のとおりです。
- 作業の妨げになってしまう
- 機械に巻き込まれる可能性がある
- 風評被害のリスクがある
1つずつ解説します。
作業の妨げになってしまう
作業の妨げになることが主な理由です。製薬工場など清潔管理が必要な製造現場では、異物混入が深刻な問題となります。髪の毛1本の混入でさえ、製造ラインを停止させる可能性があると言われています。
リスクに対処するため、多くの工場では厳格な規則を設けています。
クリーンルーム内の作業員は、専用の清浄な作業着を着用し、ピアスを含むすべての装飾品の着用が禁止。入室前の手洗いやエアシャワーも一般的に義務付けられています。
一方、クリーンルーム外の検査・包装担当者については、落下の危険がなければピアスの着用を認める工場もあります。ただし、これは各工場の方針により異なります。
機械に巻き込まれる可能性がある
ピアスを含めアクセサリー類が機械に巻き込まれてしまう危険性もあります。アクセサリー類だけでなく、髪の毛も同様のことが言えます。
工場の現場管理者からすれば、万が一でも起こらないよう対策しなければいけません。
工場には多くの機械が設置されています。仕事に支障が起きないよう、また自分が大切にしているピアスなどアクセサリー類を守るためにも工場のルールは決められています。
事業者は、動力により駆動される 機械に作業中の労働者の頭髪又は被服 が巻き込まれるおそれのあるときは、当該 労働者に適当な作業帽又は作業服を 着用させなければならない。
工場勤務の服装や身だしなみの注意点は以下の記事をご覧ください。
>>工場勤務の服装や身だしなみは?注意点や意外なメリットを解説

風評被害のリスクがある
接客業じゃない工場のお仕事だからピアスはいいのでは?
このように考える方も少なくないでしょう。もちろん、何を工場で生産しているかでピアスが許可されるか判断は変わってきますが、ピアスが外れ製品に落下してしまった際の風評被害は甚大です。
例えば、食パンを製造している工場で異物混入が話題に上がった場合、約10万4000個の製品を回収する騒ぎに発展します。もちろん、このようなニュースがあがった後に、上記商品を買いたいとは思いませんよね。
このようなリスクからピアスを禁止する理由の1つになっています。
業界や職種による違い
基本的に製造ラインにいないポジションの職種なら、ピアスは許される可能性があります。例えば、事務員などデスクワークの職種です。
また、帽子やヘッドキャップで耳まで覆い作業する工場では、ピアスは自由にしているケースもあります。
さらに、工場の規模によっても左右されるケースもあります。大手の工場だとピアス厳禁にするところは多いですが、町工場など中小の工場では、容認されているケースもあるようです。
【工場の職種別】ピアス・髪色・ネイル規則
本章ではピアスだけでなく髪色やネイルに関して職種でどのような対応がとられているのか解説します。
- 製造ライン作業員の場合
- 事務職の場合
- 倉庫作業員の場合
製造ライン作業員の場合
製造ラインは異物混入のリスクが高いポジションのため、ピアスは禁止にしている工場が多いです。
特に食品工場や製薬工場は、人の身体に影響を及ぼす可能性があるため、シビアに規則が定められています。
事務職の場合
工場で働く事務職の場合、特に製品への影響が少なくなるため、ピアスや髪型などに関してもルールが緩くなりやすい傾向です。
とはいえ、事務職で接客を必要とする役割も担う場合は、会社の顔となるため明るい髪型やピアス、ネイルを禁止するケースは少なくありません。
倉庫作業員の場合
物流倉庫での軽作業や仕分け作業で接客はなく、商品はパッキングされているため異物混入のリスクも少ないといえます。
そのため比較的制約を受けない求人が多いです。
有名企業の工場におけるピアス規則
日本の有名企業では工場内でピアスは禁止されているのでしょうか。
- トヨタの場合
- 山崎パンの場合
トヨタの場合
トヨタの公式ホームページには記載がありませんが、「ピアスは禁止されている」という口コミが散見されます。
例えば、「トヨタ期間工あるある」として、「工場内はピアス禁止だから、仕事が終わった瞬間にピアスを付ける人がいる」という投稿がXに見られます。(参考:X)
大企業であれば、ピアス着用に対して顧客や出入りする業者がどのような印象を抱くかを考えると、ピアスは難しいといえるでしょう。
山崎パンの場合
山崎パンの対応は公式ホームページに記載されています。公式ホームページ内のよくある質問で、以下のように書かれています。
「髪を染めていたりピアスをしていたりしたら応募できませんか?
髪色などが常識の範囲であれば染髪していても大丈夫です。ピアスも工場内は外していただきますが、それ以外は問題ありません。そのほか香水は生地に香りが移ってしまうので NG 、メイクもナチュラルが望ましいです。」
工場でピアスOKな職場
それでは工場でピアスが認められている職場はどのようなところがあるのでしょうか。実際の求人情報を検索してみました。
- 浴室設備の加工・検査
- 金属製品の検品・検査
- 自動車製品の検品・検査
ただし、ピアスの着用が認められる場合でも、安全性を考慮して作業中はヘッドカバーを着用するなどの条件が付く場合がありますので、企業や工場の方針に従ってください。
ピアスを外せない場合の対処法は?
そのような時は、ピアスの上から絆創膏や医療用テープを巻いて隠せるか試してみてください。
絆創膏はそのままのサイズで使用するのではなく、ピアスのサイズに合わせカットして貼るようにします。ただし、長時間貼った状態だと皮膚がかぶれる可能性もあるため、長時間の使用は避けましょう。
上記で紹介している方法は緊急の対処法です。基本的に工場のルールを守り、ピアスが外せる状況になったら外してください。
他のアクセサリー類は?結婚指輪は職場や仕事内容による
ピアス以外にも、ネックレスやブレスレットなどアクセサリー類は多種多様ですが、基本的にピアスがNGの場合は他のアクセサリー類もNGです。
理由は「ピアスが禁止される理由」で紹介したとおり、作業の妨げになったり、機械に巻き込まれるリスクがあったりするからです。
ただし、結婚指輪は認められているケースがあります。「リクルート」が実施した調査によると、6割以上の方が結婚指輪を常に着用していると回答しています。
そのため、結婚指輪は例外的に認める工場もあるようです。しかし、指輪を付けながら作業したことで、指輪が変形するリスクや、薬品によっては変色する可能性もあります。
大切な指輪を守るためにも、外しておいたほうが賢明かもしれません。
工場で働く際の髪色・髪型のチェックポイント
工場勤務は比較的自由度の高い仕事です。営業職や事務職などの接客業は、奇抜な髪型や髪色は印象を悪くしてしまいかねませんが、工場勤務で顔を合わせるシーンは少ないでしょう。
ただし、帽子やヘアキャップからはみ出してしまう場合はNGになる可能性があります。髪が長い方は、髪を束ねるだけでなく、三つ編みやシニヨンにするなど髪がコンパクトにするように心がけましょう。
男性の場合もマスクからはみ出るようなヒゲはNGです。
腕時計の着用は職場に確認する
腕時計の着用OKかは作業現場によって異なります。
「腕時計でモノを傷つけたり、落下する可能性はないのでは?」
このような疑問を持たれる方もいるかもしれません。しかし、腕時計の部品が劣化して食品に混入する可能性は否定できません。そのため、腕時計を禁止している工場があるのです。
工場でおしゃれを楽しむ方法
工場でおしゃれを楽しむ方法を紹介します。
それは「髪型でのアレンジ」です。髪の束ね方もアレンジ次第でおしゃれさを演出します。SNSで反響の大きかった事例を紹介します。
帽子やヘアキャップに隠れる形にできるので、ぜひ参考にしてください。
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工場勤務でピアスNGの場合は規則に従おう
工場でどのような製品を生産するにしても安全で正確に業務を遂行するため規則が設けられています。
接客業の場合は見た目の問題で禁止されるケースが多いですが、工場の場合は安全面や衛生面のため禁止されることが多いと言えます。
とはいえ、生産している商品によって工場の対応は異なりますので、ひとくくりに考えるのは難しいですが、原則ピアスはNGであると認識しておきましょう。
ピアスの開けたタイミングは、工場勤務の仕事を避けるか一定期間をあけてから応募するなどの対応が賢明です。
ピアスがNGかOKかで考えるであれば、社会人のマナー的にNGではあるので、基本的には工場の規則に遵守し安全で正確な仕事を心がけてください。