今回の記事では、ハローワークの職業訓練について紹介します。
スキルアップをしてから就活や転職活動を進めていきたいという人はいませんか。
通信講座などのサービスはお金がかかってしまい、求職中の利用はハードルが高い……という人には、ハローワークの職業訓練がおすすめです。
職業訓練は原則無料で受講でき、求職活動と同時進行でスキルアップも目指せます。
職業訓練の概要だけでなく、対象者や目的、受講中に貰える給付金についても解説しているので、職業訓練や就活・転職活動に興味がある人はぜひチェックしてみてください。
- ハローワークの職業訓練とは?
- 職業訓練で身に付けられるスキルはどんなもの?
- お金を気にせず職業訓練を受けられる?
- 高収入の仕事を探している…
- 今すぐ仕事をスタートしたい!
- 寮付きの求人で住み込みをしたい
\希望の条件がきっと見つかる!/
ハローワークの職業訓練とは?
職業訓練とは、様々な分野のコースを受講することで就職や転職に役立つスキルや知識を身に付けることを目的とした公的制度です。
正式名称は「公的職業訓練」で別名「ハロートレーニング」とも呼ばれています。
基本的には無料で受講でき、コースによって期間や難易度などは異なるので、必要性などに応じて選択しましょう。
働く意思があれば誰でも受講できますが、在職者などは有料となるので注意してください。
ハローワークの概要
ハローワークは職業訓練をはじめ、就職したくてもなかなか仕事が見つからない人の「最後のセーフティーネット」としての役割を担っています。
厚生労働省が運営する行政機関の一つで「公共職業安定所」「職安」とも呼ばれています。
求職活動において仕事を紹介するだけでなく、雇用保険などの事務手続きのサポートも行っており、求職や生活費などの相談があればぜひ活用してみてください。
- 高収入の仕事を探している…
- 今すぐ仕事をスタートしたい!
- 寮付きの求人で住み込みをしたい
\希望の条件がきっと見つかる!/
【ハローワークの職業訓練】公共職業訓練
ハローワークの職業訓練の一つに、公共職業訓練があります。
公共職業訓練の概要は以下の通りです。
対象者・目的
対象者は主に雇用保険を受給している求職者です。
公共職業訓練を受けることでスキルアップし、早期再就職を目指すことが目的です。
施設内訓練
公共職業訓練には2種類あり、そのうちの一つが施設内訓練です。
施設内訓練は都立職業能力開発センターが実施しており、主にものづくり系科目を取り扱っています。
建築や機械、ファッション関係などの仕事に興味がある人は、ぜひ活用しましょう。
訓練期間は2ヶ月から2年と幅広く、すぐに就職したい人にもじっくりスキルを磨きたい人とどちらにとってもおすすめです。
授業料は基本無料ですが、テキスト代や一部の1年以上の科目については有料となるので注意してください。
委託訓練
委託訓練は、東京都が実施主体となり民間の教育訓練機関に委託して行う訓練です。
WEBデザインや総務、介護など幅広い民間企業で役に立つスキルを身に付けられます。
情報系や福祉系、サービス系などに興味がある人はぜひチェックしてみてください。
訓練期間は3ヶ月から2年で、就活ペースに応じて選びやすいです。
毎月入校できるので、興味が沸いたらすぐに受講できるというメリットもあります。
授業料は無料ですが、テキスト代などは自己負担となるので注意してください。
- 高収入の仕事を探している…
- 今すぐ仕事をスタートしたい!
- 寮付きの求人で住み込みをしたい
\希望の条件がきっと見つかる!/
【ハローワークの職業訓練】求職者支援訓練
ハローワークの職業訓練には、求職者支援訓練があります。
求職者支援訓練の概要は以下の通りです。
対象者・目的
求職者支援訓練も公共職業訓練と同様に、各分野のスキルや知識を身に付けることで早期再就職を目指すことを目的としています。
雇用保険が適用されていない離職者や、一定額以下の収入の在職者などが対象者となります。
後述しますが、雇用保険や収入を補填する役割の給付金を受けとりながら受講できるというメリットがあるので、お金が気になる人でも心配ありません。
反対に、給付金を受け取らずに訓練受講することも可能です。
給付金無しの場合は収入制限なども特に定められておらず、多くの人が対象となりやすいです。
主な訓練コース
多くの民間企業で通用するスキルを学べるコースが満遍なくあります。
ビジネスパソコン科やオフィスワーク科などもあるので、今までパソコン業務に関わったことが無い人でも事務仕事を見つけやすくなるでしょう。
他にはITや営業、介護福祉など、幅広い分野を学べます。
訓練期間は2ヶ月から6ヶ月なので、短期間でスキルを身に付けたい人はぜひ活用しましょう。
どのコースを選べばいいかなどは職員に相談OK
職業訓練のコースは多数あり、どれが自分に向いているかわからないという人もいるでしょう。
各管轄内のハローワークでは職業訓練の相談も受け付けており、職員に相談できます。
また、ハローワークインターネットサービスを活用すれば、全国の訓練コースを各エリアや分野、期間などで検索できます。
ハローワークに行く前に希望のコースがあるか調べたい人は、ぜひ活用してみてください。
給与:月収25.5万円
休日・休暇:土日
GW、夏季・冬季休暇あり
【お仕事内容】
◎セラミック製品の製造オペレーター
1、セラミック製品の素材を機械にセット
2、加工済み製品の取り出し
3、外観検査
4、製品の次工程送り
などのお仕事をお任せします♪
\ カンタン1分でみつかる /
職業訓練受講中にもらえる給付金
場合によっては、職業訓練受講中にお金をもらえる可能性もあります。
ここでは職業訓練受講中にもらえるお金の種類や条件、必要なものなどについて解説します。
雇用保険
ハローワークで受け取る雇用保険とは、失業給付金のことを指します。
基本手当
基本手当は離職前の賃金に応じて支給額が異なります。
前職を退職する前の6ヶ月間の総賃金がキーとなり、「(退職前半年間に支払われた賃金総額を30日×6ヶ月分)÷180日」が1日あたりの基本手当となります。
ただし、賃金が高ければ基本手当が高くなるとは限りません。
収入や年齢によって上限が定められているため、基本手当は人によって異なります。
受講手当
受講手当とは、職業訓練を受講するための手当で日額500円が上限とされています。
通所手当
通所手当とはいわゆる交通費のことで、通所するハローワークによって金額が異なります。
金額には上限があるので、できる限り費用がかからない方法で通うことをおすすめします。
職業訓練受講給付金
職業訓練受講給付金はその名の通り、職業訓練を受講するための給付金です。
基本手当
基本手当は月額10万円です。
失業保険を受け取っていない状態かつ求職活動中という人が対象となります。
受講費としてだけでなく、生活費の補填として活用しましょう。
通所手当
通所手当とはいわゆる交通費のことで、通所するハローワークによって金額が異なります。
金額には上限があるので、できる限り費用がかからない方法で通うことをおすすめします。
職業訓練受講給付金の支給要件
職業訓練受講給付金は、失業保険を受け取っていないという条件以外にも様々な支給要件があるので注意してください。
支給条件は「本人や世帯の収入・資産額」「求職活動における実績」にわけられ、全部で7つあります。
「本人や世帯の収入・資産額」で言うと、本人の収入が月額8万円以下、世帯全体の収入が月額25万円以下、世帯全体の金融資産が300万円以下などが挙げられます。
その他にも現住所以外に土地や建物を所有していないなどの条件が必要となるので認識しておきましょう。
そして、訓練実施日すべてに出席していることも条件となります。
また、家族が職業訓練受講給付金を受給している場合は、自分は対象外となります。
不正受給が発覚した場合は返金や罰則などのリスクもあるので注意してください。
職業訓練受講給付金の必要なもの・手続き
職業訓練受講給付金には申請が必要です。
必要なものと手続きは以下の通りです。
必要なもの
本人確認書類や住民票の写しなどの身分証明以外にも、受講申込書や事前審査、職業訓練受講給付金通所届などの書類も必要となります。
また、給付金を振り込む通帳も用意しましょう。
そして、収入が対象者の条件を満たしていることを証明するために「残高50万円以内の通帳や残高証明」や「本人および世帯収入を証明する書類」も必要なものとして挙げられます。
手続き
職業訓練受講給付金の手続きは、原則として管轄内のハローワークで行います。
ハローワークで求職登録を済ませた後、訓練の受講に申し込みます。
訓練受講と同時に給付金を申請しておくと、手続きがスムーズになるでしょう。
その後面接や筆記試験などでコースを受験し、合格したら受講を斡旋してもらえます。
最初の申込みで給付金を貰えなかった場合でも、毎月1回ハローワークで職業相談を受けて、給付金申請を行えます。
一度目の申請で給付金が貰えなかったからといって、すぐに諦める必要はありません。
就職だけでなくお金についての問題があれば、常にハローワークに相談する習慣を付けましょう。
- 高収入の仕事を探している…
- 今すぐ仕事をスタートしたい!
- 寮付きの求人で住み込みをしたい
\希望の条件がきっと見つかる!/
職業訓練のスキルや知識を活かして就職先の幅を広げたい……ハローワーク以外の就活・転職活動方法3選
職業訓練でスキルや知識を身に付けたら、それらを活かして就職・転職したいと考える人は多いのではないでしょうか。
ハローワークでも求職活動はできますが、もっと視野や選択肢を広げたい場合は以下の3つの就活・転職活動方法もおすすめです。
友人や知人に紹介してもらう
友人や知人に紹介してもらうという手段は、最も効率的で採用率が高いと言えるでしょう。
紹介制度を取り入れている企業は、紹介した側にとってもされた側にとってもメリットがあるような仕組みを作っている場合が多いです。
例えば紹介した人が一定期間働いた場合、自分だけでなく友人や知人にもボーナスが与えられる場合があります。
紹介可能な仕事をしている友人や知人がいれば、ぜひ相談してみましょう。
ただし、選択肢は友人や知人が働いている企業に限られるため、自分の希望条件がすべて満たされるとは限らない点に注意してください。
また、紹介制度を取り入れている企業に所属している友人や知人がいない場合には活用できない方法という点も、デメリットになるでしょう。
企業のホームページや窓口から応募する
企業によっては、各社のホームページで求人を出している場合があります。
ホームページからの応募であれば、ハローワークなど仲介者を必要としないため、自分のペースでどんどん進められるメリットがあります。
自分のペースで就活・転職活動を進めたい人は、ホームページや窓口を活用してみてください。
ただし、希望の企業が必ずしもホームページに求人を出しているとは限らない点や、働きたい企業が決まっていない場合時間を無駄に浪費する可能性もある点などには注意が必要です。
就職・転職エージェントを活用する
3つ目の方法として、就活・転職エージェントの活用が挙げられます。
就活・転職エージェントは効率的に選択肢を広げられるだけでなく、プロのサポートを受けながら自分に合った求人を見つけやすいというメリットがあります。
基本的には無料で登録でき、書類作成や面接練習などのサポートも付いているので、就活や転職活動にあまり自信が無い人でも心配いりません。
就職・転職エージェントには、大きく分けて「総合型」と「特化型」があります。
総合型はリクナビエージェントやマイナビエージェントのように大手企業が運営している物が多く、全国各地の幅広い業種・職種の求人を取り扱っています。
一気に選択肢を広げたい場合は、総合型を活用しましょう。
一方、特化型はコウジョブのように専門分野を深く取り扱っているという特徴があります。
コウジョブは工場に関する求人だけを取り扱っており、工場のレアな業務内容の求人を見つけたい人などにおすすめです。
就職・転職エージェントは総合型と特化型どちらも複数登録し、それぞれの強みや特徴を最大限活かせるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、ハローワークの職業訓練について解説しました。
ハローワークの職業訓練は、原則として各分野のスキルや知識を身に付けることで早期再就職を目指すことを目的としています。
受講対象者は職業訓練の種類によって異なり、収入や総資産などの条件を満たしていることが前提となる場合もあるので注意してください。
特に給付金を受けながら受講する職業訓練は、誰でも受講できるわけではありません。
万が一不正受給となれば、返金や罰則などの対象になる可能性もあるので注意してください。
職業訓練で身に付けたスキルを活かすために、ハローワーク以外にも就職・転職エージェントなどを活用して、自分に合った仕事を見つけましょう。