一生フリーターはなんとかなるかについて解説します。
- 「一生フリーターでも大丈夫?」
- 「一生フリーターを続けた場合の末路はどうなる?」
- 「フリーター歴が長くなった場合、社員になれる可能性はある?」
働き方が多様化した現在では、意図的・不本意にかかわらずフリーターの道を選ぶ人も少なくありません。
しかし、現時点ではフリーターとして問題なく生活できていても、将来漠然とした不安を感じる場合もあるかもしれません。
フリーターでい続けることのメリット・デメリットだけでなく、フリーターの脱却方法についても解説しているので、フリーターの不安や疑問を解消したい人はぜひチェックしてみてください。
一生フリーターでもなんとかなる?
現在フリーターの方や、これからフリーターとして働くことを検討している方もいるかと思います。
一生フリーターでも大丈夫なのかや、フリーターと正社員の違いについてわかりやすく解説します。
【結論】 高確率で困難が多い
結論からいうと、一生フリーターでもなんとかなるケースもゼロではありませんが、原則として困難が多いと認識した方がいいでしょう。
一生フリーターでいるデメリットについては詳しく後述しますが、主に金銭的な問題での困難が挙げられます。
正社員と比べても生涯収入が低く、今は問題なく生活できていたとしても、将来的にお金が無くて困ることになるでしょう。
フリーターと正社員の生涯賃金の違い
フリーターは、正社員のように昇格・昇給の可能性も無いので、収入アップを図る手段がほとんどありません。
わかりやすく生涯賃金の違いで言うと、平均的な正社員の生涯年収は約3億円です。この金額には、退職金やボーナス、福利厚生なども含まれています。
一方でフリーターの生涯年収は、月収15万円で60歳まで働く場合、約1億円です。退職金やボーナス、福利厚生はほとんどありません。
このことから、正社員とフリーターでは、生涯賃金に大きな差があることがわかります。
「今は若いから老後の問題は考える必要がない」「いざとなれば仕事時間を増やして収入アップを見込める」と思っていても、年齢的な障害はあっという間にやってきます。
年齢を重ねるほどフリーターのデメリットを解消する術も限られていくので、心配な人はできる限り早く解決に向けてアクションを起こしましょう。
一生フリーターのメリット3選
ここからは、一生フリーターでいることのメリットについて3つ紹介します。
- プライベートと仕事の時間のバランスを調整しやすい
- 好きな仕事を選びやすい
- 責任重大な仕事がなくストレスが少ない
プライベートと仕事の時間のバランスを調整しやすい
プライベートと仕事を両立しやすい点は、フリーターの最大のメリットの一つと言えるでしょう。
フリーターは自由にシフトを組める傾向にあるため、プライベートを優先したい場合はシフトをあらかじめ減らしておくという手段も使えます。
また、正社員などと比べても残業時間が少ないので、仕事によってプライベートの予定が潰れたというリスクも少ないでしょう。
さらに、正社員のように転勤や出張の対象となる可能性も低く、プライベートの予定を組む際に会社の事情を考える必要も限りなくゼロです。
プライベートと仕事のバランスを調整しながら働きたい人にとって、フリーターはメリットになるでしょう。
好きな仕事を選びやすい
フリーターは正社員などの正規雇用と比べると、採用基準が甘い傾向にあります。
そのため、条件さえあれば好きな仕事に就きやすいというメリットがあります。
また、正社員のように副業禁止というケースも少ないため、バイトを掛け持ちして好きな仕事に就けるのもフリーターのメリットと言えるでしょう。
若いうちであれば、バイトを転々とできる可能性も高く、「飽きたら転職」という働き方も選択肢に入れられます。
責任重大な仕事がなくストレスが少ない
基本的にフリーターは業務の最終判断や最終工程のような責任重大な仕事に就くことがないため、ストレス無く業務に携われる傾向にあります。
責任者であれば、急なトラブル時に呼び出されてしまう可能性もゼロではありません。
いつ会社からの連絡が来るかわからない状態は、精神的にも大きなストレスになります。
また、比較的簡単に引継ぎや手続きが完了するので、転職や退職もスムーズでしょう。
将来アーティストや役者などを目指しており、急に仕事を辞める場合でも気軽に責任者に伝えやすいです。
責任が重い仕事を避け、必要最低限の仕事をしたい人にとって、フリーターは働きやすい雇用形態と言えるでしょう。
一生フリーターのリスク・デメリット3選
一方、一生フリーターには以下のような3つのリスク、デメリットもあります。
- 年齢を重ねるにつれて将来の選択肢が減っていく
- 同年代と比べてビジネスマナーやスキルが身に付いていない可能性がある
- 現在のバイトをクビになった場合の対応策が少ない
年齢を重ねるにつれて将来の選択肢が減っていく
20代前半は、社員に転職するかフリーターを続けて夢を叶えるかなど、フリーターでも余裕を持って将来の進路を考えられます。
しかし、20代後半や30代以降になると、将来の選択肢が減っていきます。
このままフリーターを続けるか社員に転職するかを常に考えなければならず、精神的にも焦りを感じるでしょう。
仮に社員への転職を考えた場合でも、必ずしも受け入れ先があるとは限りません。
また、肉体的に衰えが出てくるにつれて、雇用形態にかかわらずこなせる仕事の幅が狭まってしまうリスクもあります。
同年代と比べてビジネスマナーやスキルが身に付いていない可能性がある
フリーターの期間が長くなるほど、同年代と比べてビジネスマナーやスキルが身に付いていない可能性もあります。
20代であればビジネスマナーやスキルはこれから鍛えていくと考えてもらえるので、ポテンシャル採用されるかもしれません。
しかし、30代以降になると企業は即戦力としてどのような仕事ができるかをチェックするので、スキルやマナーが身に付いていないと不採用になる可能性が高いでしょう。
また、同年代と自分を比べて精神的に落ち込んでしまうリスクもゼロではありません。
現在のバイトをクビになった場合の対応策が少ない
現在のバイトを続けられれば、しばらくの間は最低限の収入を得られるでしょう。
しかし、万が一現在のバイトをクビになった場合は収入源がゼロとなり、生活にも大きく影響します。
また、自己都合ではなく職場自体が無くなってしまう可能性もゼロではありません。
コロナ禍となり飲食業やサービス業などが大幅に規模が縮小されたケースを見ても、どの業界もずっと安心とは言い切れません。
年齢を重ねると、正社員としてだけでなくバイトとしても採用されづらくなってしまう傾向が高くなります。
もしもバイトとしても次の仕事が見つからない場合、収入を得るための対応策が無く途方に暮れてしまうでしょう。
現在のバイトの仕事もいつまでも続けられると高を括らず、将来に目を向けることが大切です。
給与:【月給】264966円
休日・休暇:工場カレンダーによる
【お仕事内容】
≪内視鏡スコープの修理≫
◇検査
◇顕微鏡ごしにハンダ付け
◇顕微鏡ごしに接着
◇梱包
◇出荷
\ カンタン1分でみつかる /
一生フリーターでなんとかなると過ごした場合の末路3パターン
「今はフリーターでもなんとかなるため将来の予想ができない」という人でも、一生フリーターだとたいていの場合は、以下のような3パターンの末路が予想されます。
- 年金が少なく老後は経済的に困窮する
- 結婚できず未婚の道をたどる
- 自分の生活費だけでなく親の介護費などにも苦労する
年金が少なく老後は経済的に困窮する
年金は老後の収入において、大きな割合を占めます。
正社員であれば毎月10万円以上の年金が期待できますが、一生フリーターで働いた場合は数万円程度しか貰えないでしょう。
フリーターは貯金額も少ない傾向にあるので、数万円の年金と足しても十分な収入は見込めません。
最悪の場合家賃や食費すら支払えず、ホームレスや空腹の状態になってしまう可能性もあります。
老後に経済的に困ったとしても、若い頃と同様に肉体労働で稼ぐことは難しいでしょう。
不健康な状態だと生活費に加えて医療費もかさむリスクが高いので、年金が少ないということは死活問題とも言えます。
結婚できず未婚の道をたどる
フリーターは絶対に結婚できないとは言い切れませんが、結婚できる可能性は高くないでしょう。
仮に相手がOKを出した場合でも、相手の親や親族が結婚を反対する可能性は十分にあり得ます。
結婚相手がフリーターの場合、経済的な不安だけでなく世間体も気にする人は少なくありません。
結婚は将来のことも含めて相手を選ぶ必要があるため、不安定な将来が予想されるフリーターは敬遠されてしまうでしょう。
特に夫がフリーターの場合、妻の妊娠・出産時の生活が困窮することが予想されます。
また、子供ができても十分な生活や教育を与えられるという保証がありません。
結婚したい人は、一生フリーターから脱却する必要があるでしょう。
自分の生活費だけでなく親の介護費などにも苦労する
自分が40代や50代になる頃にフリーターを続けていると、不安定な収入の中で親の介護が始まる可能性もあります。
自分の生活費に加えて親の介護費を捻出するには、フリーターの収入では不可能と言えるでしょう。
どうしても生活が苦しい場合には生活保護という手段もありますが、受給には様々な条件があります。
受給対象から外されるリスクも十分に考えられるので、社会保障を最初からあてにするのは非常に危険です。
一生フリーターからの脱却……社員を目指せる方法3選
「一生フリーターは不安だけれど、今の状況をどのように変えればいいかわからない」という人には、以下のような3つの方法がおすすめです。
一生フリーターから脱却し、社員を目指す方法として以下のような3つが挙げられます。
- ハローワークで職業訓練や求職活動を行う
- フリーター向けの就職支援サービスで社員を目指す
- 経歴や年齢を問わないバイトに就き昇格を目指す
ハローワークで職業訓練や求職活動を行う
ハローワークとは、厚生労働省が運営する行政機関の一種です。
別名「公共職業安定所」「職安」とも呼ばれ、誰にとっても最後のセーフティーネットとなる役割を担っています。
生活や仕事に困っている場合などに誰でも活用できるので、相談相手としても心強いでしょう。
ハローワークでは職業相談や職業訓練などのサポートを行っています。
職業相談ではフリーターから社員を目指せる求人を紹介してくれるので、現在の年齢や雇用形態などに関わらず正社員になれるチャンスがあります。
正社員になるスキルや資格が無い場合は、職業訓練を利用すればスキルアップができ、採用先が見つかるチャンスを広げられるでしょう。
また、ハローワークは条件を満たした場合にお金を貰えたり借りられたりする可能性もあるので、生活に困窮する前に相談することをおすすめします。
フリーター向けの就職支援サービスで社員を目指す
就職や転職が当たり前となった現在では、多くの就活エージェントや転職エージェントが出回っています。
リクナビエージェントやマイナビエージェントなどの大手サービスは様々な職業を取り扱っていますが、正社員の活動をメインとしているケースも多いです。
フリーター向けの求人自体が少ない可能性もあるので、最初からフリーター向けの就活支援サービスを活用するのも一つの有効手段でしょう。
例えば「就職カレッジ」は未経験からの就活率が高いという強みがあるサービスで、フリーターの支援に特化しています。
自力で就職先を見つける自信が無い場合は、コンサルタントのサポート付きの就職支援サービスを選ぶことをおすすめします。
相談相手がいるということは、就職先を見つけられる可能性がアップするだけでなく、精神的にも心強いでしょう。
経歴や年齢を問わないバイトに就き昇格を目指す
フリーターが転職する際、最初から社員として採用される求人に採用されるのは簡単ではありません。
最初はバイトとして採用され、次第に昇給を目指せる仕事を選ぶのも一つの手段です。
経歴や年齢を問わないバイトを探し、社員になるのは採用後に考える方法も検討してみてください。
経歴や年齢を問わないバイトとして、飲食業や物流業、工場業などが挙げられます。
総合型の求人サイトでも希望の条件を満たした求人が見つかる可能性がありますが、応募する業界が決まっている場合は特化型求人サイトがおすすめです。
特化型求人サイトとは、特定の業界やエリアの求人のみを取り扱ったサイトのこと。
例えば上記で挙げた経歴や年齢を問わないバイトとして工場バイトを選ぶ場合は「コウジョブ」などがおすすめです。
コウジョブは工場の仕事を専門に取り扱っているため、希望の条件を満たした求人を効率的に検索しやすいでしょう。
将来的に社員を目指せる求人に絞って、仕事を探してみてください。
まとめ
今回の記事では、一生フリーターはなんとかなるかについて解説しました。
一生フリーターでいることは困難が多く、あまりおすすめとは言えません。
フリーターはプライベートと仕事を両立しやすい、仕事のストレスが少ないなどのメリットもありますが、長い目で見るとデメリットの方が多いです。
主に金銭的な問題が多く、老後の生活に大きく影響するでしょう。
年金や貯金が少ないので、生活費や医療費の捻出が難しくなってしまいます。
フリーターから脱却したい場合、ハローワークや職業支援サービス、求人サイトなどを有効活用しましょう。
フリーターから社員を目指せる方法を事前に把握し、効率的に転職活動をすることが大切です。