「フォークリフトってどんな種類があるの?」「フォークリフトの種類によってそれぞれ資格が必要?」など、フォークリフトの種類について詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。
フォークリフトの免許を持っていなかったり、操作経験が無かったりすると、フォークリフトの特徴や種類をあまりよく知らないのも無理はありません。
実はフォークリフトの資格は5日程度で取得でき、昇給やキャリアアップが見込めるため魅力的です。
そこで今回は、フォークリフトの種類や特徴、必要な資格について解説していきます。
フォークリフトについての知識をつけておくことで、活躍の場を広げることもでき、キャリアアップにもつながりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそもフォークリフトとは

まずはフォークリフトとはどういったものなのか知っておきましょう。
フォークリフトとは、貨物を運ぶための作業用自動車のことです。
フォークという、荷物を運ぶためのツメを車体前面につけており、油圧を利用して昇降・傾斜できることから「フォークリフト」と名付けられています。
JIS規格によると、以下の3つがフォークリフトに必要な条件とされています。
- 貨物を保持するための装置を備えていること
- マストを保有していること
- 動力をもって走行し、フォークの走行や傾斜を行うこと
マストとは、フォークリフト前面に支柱のようにつけられており、フォークを上下させるためのレールの役割を果たすものです。
これによりフォークを高くまで上げることができます。
フォークリフトが活躍する職場
フォークリフトは荷物や建材、廃材などを運搬する際に活躍します。
活躍できる職場をまとめると以下の通りです。
- 工場
- 倉庫
- 建設現場
- 林業
- 産業廃棄物の現場
- 解体現場
- 水道管や電気工事の現場
このように、フォークリフトが活躍できる現場は多岐にわたります。
フォークリフトを運転できるだけで、活躍の場が大きく広がるでしょう。
フォークリフトは倉庫内などで活躍する職種ですが、その他に倉庫内で活躍する職種は「倉庫内軽作業」や「ピッキング」などがあります。
気になる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
フォークリフトの種類

フォークリフトがどういったもので、どのような作業が可能なのかイメージがきたかと思います。
ここからはフォークリフトの種類について解説していきます。
フォークリフトの種類として最も一般的なのが「カウンターバランスフォークリフト」と「リーチフォークリフト」です。
その他、さまざまな種類のフォークリフトがあり、用途や工場の規模によって使い分けられています。
ここでは、一般的な2つのフォークリフトを中心に、フォークリフトの種類について紹介していきます。
カウンターバランスフォークリフト
カウンターバランスフォークリフトは、フォークとマストが前方にある最も一般的なフォークリフトです。
作業者は座って搭乗し、レバーやペダルを操作してフォークリフトを動かします。車のような感覚で操作できるので、初心者でも運転しやすいフォークリフトです。
車体の後部にはカウンターウェイトという重りが入っていて、その重さによって前方の荷物とのバランスを取ることから「カウンターバランスフォークリフト」と名付けられています。
荷物を持った際に重心が前に寄ってしまうのを後方の重りでバランスを取り、前に傾くのを防ぐ役割があります。
<カウンターバランスフォークリフトの特徴>
- 車体の安定度や強度が高く、転倒しにくい
- 走行速度・フォークの上昇速度が速く、作業効率に優れる
- 車体が大きく、小回りが利かない
- 自働車と操作方法が似ており、初心者でも運転しやすい
カウンターバランスフォークリフトは安定性や作業効率に優れている反面で、旋回性に劣るため狭い場所での作業には向かないことが特徴です。
未経験でも運転しやすく、最も一般的に使われるフォークリフトのため求人数も多くあります。
▶▷▶未経験OKの求人を探す◀◁◀
リーチフォークリフト
リーチフォークリフトとは、カウンターバランスフォークリフトと並んで一般的に見かけるフォークリフトの種類です。
カウンターバランスフォークリフトと大きく異なる点としては、搭乗者が立って操作をすることです。
リーチフォークリフトはフォークやマストを前後に動かすことができるのも特徴です。
「リーチ」(手を伸ばす、到着する)という名前もそこから名づけられています。
フォークやマストを奥に向かって押し出した状態をリーチアウト、手前に引き込んだ状態をリーチインと呼びます。
<リーチフォークリフトの特徴>
- 車体が小さく、小回りが利く
- 安定性が劣る
- パワーが劣る
リーチフォークリフトは車体が小さく、小回りが利きます。
そのため、屋内や狭い場所での作業で活躍するのが特徴です。
反対に安定性やパワーについてはカウンターバランスフォークリフトに劣ります。
傾斜している場所や濡れている場所では転倒の恐れがあり不安定です。マストの剛性も低く、荷物を高く上げすぎると大きく揺れることがあります。
カウンターフォークリフトよりも求人数は少ないですが、運転が難しいため経験者も比較的少なく、競争率も低くなっています。
サイドフォークリフト
サイドフォークリフトとは、フォークとマストを車体の側方に備えているフォークリフトです。
荷台が広いため、パイプや木材など長尺のものを運ぶのに適しています。
長い木材を運ぶ林業や、長いパイプや鉄骨を運ぶ建設業で活躍しています。
マルチディレクションフォークリフト
マルチディレクションフォークリフトとは、前後だけでなく左右にも移動できるフォークリフトのことです。
進行方向を変えるのが容易で、狭い場所での作業に活躍します。
ウォーキーフォークリフト
ウォーキーフォークリフトとは乗り込んで操作するのではなく、手で持って移動させる非乗車型のフォークリフトです。
手で持つと言っても、電動なので動かす際にそれほど力はいりません。
コンパクトで、フォークリフトの中で最も小回りが利きます。
そのため、狭い通路に入り込んだり、エレベーターに乗って行き来したりといった運搬も可能です。
オーダーピッキングトラック
オーダーピッキングトラックは、フォーク部分だけでなく運転席も一緒に昇降するタイプのフォークリフトです。
荷物を取ったり置いたりする際に自らの手作業で行えるため、小口の荷物を扱うのに適しています。
高所での作業となるため、上昇する際にはワイヤーをベルトにつないで安全確保する必要あります。
フォークリフトの運転に必要な資格

ここまでフォークリフトの種類について紹介してきました。フォークリフトにはどんな種類があるのかわかって来たのではないでしょうか。
では、これらのフォークリフトを運転するにはどうすればいいのでしょうか?
実は、紹介したどのフォークリフトを操作するにも同じ免許が必要になります。資格を持っていないとたとえ私有地であっても運転することはできません。
ここでは、そんなフォークリフトの免許について説明していきます。
フォークリフトを運転できるようになったキャリアアップしたい方はぜひ詳しく読んでみてください。
【最大積載荷重が1トン未満】運転技能講習修了証
1トン以上のフォークリフトを運転するのであれば「フォークリフト運転技能講習」を履修しなければなりません。
大抵の職場ではフォークリフトの最大積載荷重は1トン以上なので、仕事をする上で必要な場合は、運転技能講習を受講しましょう。
運転技能講習は「学科が11時間以上」と「実技が24時間以上」の、計35時間の受講が必要になります。
この受講時間は原則的なもので、所有している免許や実務経験の有無で、以下のように条件が変わってきます。
- 普通自動車免許以上を取得している場合…計31時間(学科7時間、実技24時間)
- 大型特殊などを取得している場合…計11時間(学科7時間、実技4時間)
- 普通免許以上を取得し、実務経験が3ヶ月以上ある場合…計11時間(学科7時間、実技4時間)
- 免許はなく、実務経験が6ヶ月以上ある場合…計15時間(学科11時間、実技4時間)
受験資格は「18歳以上であること」のみです。学歴や経験は必要ありません。
”資格”と聞くと難しく感じる方もいるかもしれませんが、合格率は98%以上と言われており、難しい資格ではありません。
免許の更新もないため、1度取ればずっと使えます。
取得までに35時間と聞くと長く感じますが、だいたい4~5日で取得でき、思ったよりも早く取得できます。
土日のみの講習も可能なので、平日は仕事がある方でも安心です。特別な勉強なども必要なく、まじめに講習を受けていれば受かることがほとんどです。
費用は2~4万円程度です。技能講習にかかる料金は、実施地域や受講するコースによって異なります。
気になる方は自分の地域の受講できるコースを調べてみてくださいね。
【最大積載荷重が1トン未満】特別教育
最大積載荷重が1トン未満のフォークリフトであれば、「フォークリフト運転特別教育」を受ければ運転が可能です。
特別教育は都道府県労働局長登録教習機関のほか、各企業の事業所でも行われています。
特別教育の場合、学科が6時間以上、実技が6時間以上の計12時間以上の講習を受けなければなりません。
自動車の運転免許を所持している場合は10時間以上となります。
【公道を走る場合】特殊自動車免許
フォークリフトは資格があれば作業することができますが、職場によってはどうしてもフォークリフトで行動を走らなければならない場合があります。
その場合、フォークリフトの大きさによって、大型特殊自動車、小型特殊自動車、新小型特殊自動車のいずれかに応じた特殊自動車免許が必要になります。
フォークリフトで公道を走る場合、以下の3つが禁止です。
- 荷物を積んでの走行
- けん引走行
- 作業灯を点灯して走る
荷役を行うにも、警察署の許可が必要となります。
それぞれのフォークリフトにおける求人の違い

では、フォークリフトの種類によって求人に違いはあるのでしょうか。気になりますよね。
ここでは、フォークリフトの種類による求人の特徴について紹介していきます。
フォークリフトの種類があらかじめ指定されている場合がある
求人の際にフォークリフトの種類をあらかじめ指定されている場合もあります。
例えば、大型の工場や倉庫の場合はカウンターバランスフォークリフトのような重い荷物を運べるもの、小規模の工場や店舗の場合はリーチフォークリフトのような小回りが利くものといったように、工場の規模でフォークリフトの種類が変わります。
その現場における需要などによって、フォークリフトの種類も変わるため、運転経験のあるフォークリフトの種類を募集している求人に応募すると良いでしょう。
経験者であれば採用される確率も高くなります。
フォークリフトの種類によって給料に差はない
フォークリフトの資格を所持していると、資格手当として他のバイトや社員の給料よりは高くなります。
ですが、それぞれのフォークリフトの種類によって給料に大きな差はありません。
さまざまな種類のフォークリフトに乗れると活躍の幅が広がる
フォークリフトの種類によって給料や待遇に差はありませんが、さまざまな種類のフォークリフトを操縦できると、活躍の場が広がります。
工場によってはフォークリフトを複数種類を併用していることもあります。
さまざまな種類のフォークリフトに乗れる人は、そういった場合に重宝されるのです。
資格よりも経験が重視される
フォークリフトは経験者が優遇されるので、資格だけ所持していてもなかなか思うように採用されないこともあります。
そのため、はじめのうちは未経験可の求人に応募しましょう。
徐々に経験を積んでいくことで、着実にキャリアアップを狙えます。
コウジョブでフォークリフトの求人を探して、キャリアアップを狙おう!
ここまで、フォークリフトの種類と必要な資格について解説してきました。
フォークリフトの資格は5日程度で取れるということもあり、興味が湧いた方も多いのではないでしょうか。
フォークリフトの資格を取るのであれば、まずはフォークリフトが取れる求人を探すのがおすすめです。
求人によっては資格の取得を支援してくれることもあります。
フォークリフトの求人を探すなら、工場求人を専門に取り扱っている求人サイト「コウジョブ」がおすすめです。
コウジョブを利用することで、全国の工場求人の中からあなたに合った好条件の求人を探すことができます。
<コウジョブの特徴>
- 工場・製造業の求人が数多く掲載されている
- 高収入・好待遇など、条件の良い工場求人が見つかる
- 全国各地の工場求人に対応している
コウジョブを利用して、フォークリフトで活躍できる求人への応募を検討してみてはいかがでしょうか。