将来のお金が不安という状況について解説します。
将来のお金に不安を感じる要因や解決策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
将来のお金が不安という状況について紹介します。
「今はなんとか生活できるけど、将来も今のままで大丈夫だろうか?」
「ライフスタイルごとの必要なお金はどのくらい?」
「将来のためにお金を準備する方法は?」
将来老後を迎えるにあたって、お金の不安を感じている人は少なくないでしょう。
将来のお金に対して不安を感じる要因は様々ですが、今のうちに現実に向き合って対策を練ることが大切です。
将来のお金が不安な理由だけでなく、すぐにできる節約や資産運用などについても解説しているので、将来のお金の不安を解消したい人はぜひチェックしてみてください。
20代・30代で将来のお金に不安を抱いている人は80%以上
20代や30代はまだまだ老後までの期間は長いですが、すでに老後を心配している人は80%以上に及びます。
老後の心配として健康面や家族構成などが挙げられますが、特に金銭的な不安が大きいようです。
人生100年時代と言われるようになり、寿命が延びたことにより必要経費も増加したことも、20代や30代の不安の一因となっているでしょう。
将来お金が不安と感じる要因は様々で、今の延長線上に金銭的な安定があるとは言えません。
そのため、現状を把握して今のうちに対策しておくことが大切です。
将来のお金が不安と感じる要因
20代や30代を中心に、将来のお金が不安と感じられる要因として以下のようなことが挙げられます。
将来貰える年金が少ない可能性が高い
少子高齢化が進んでいき、若年層になるほど将来国から貰える年金額が減少する傾向にあります。
2023年時点では、基本的に年金は65歳から受給開始となりますが、今の若者が65歳になる頃の受給開始時期は確定していません。
老後の健康面に不安がある状態で貰える年金が少ないということは、将来のお金が不安と感じられる大きな要因となるでしょう。
収入アップが見込めない
現在、転職や起業などは昔と比べると珍しいことではありません。
転職や起業を選ぶ人が増えた一因として、収入アップが見込めない点が挙げられます。
一昔前は同じ会社でずっと働き続けていれば年功序列で、ほぼ自動的に収入アップが見込めたため、転職や起業はあまり選択肢になりませんでした。
しかし、現在では年功序列制度はあまり採用されなくなり、長年同じ会社にいても収入アップが見込めない傾向にあります。
また、収入がアップしても社会保険や税金を差し引かれると手元に残るお金は少なくなり、貯金や自由に使えるお金が無くなってしまいます。
頑張って働いても収入アップが見込めないと、将来のお金に対しても不安を感じてしまうでしょう。
不健康で長生きしてしまう可能性が高い
人生100年時代と言われ、日本人の寿命は年々長くなる傾向にあります。
長生きできること自体は素晴らしいですが、不健康かつお金がない状態であれば手放しでは喜べないでしょう。
医療費を必要とする状態であるにもかかわらず、年金や肉体労働による収入なども無いとなれば、長生きすること自体に不安を感じてしまうでしょう。
老後お金が無い状態になったら……考えられる3つのパターン
実際に老後にお金が無い状態になったら、どのような生活が待っているのでしょうか?
ここでは老後にお金がない場合に考えられる3つのパターンについて解説します。
年金だけで細々と暮らす
国の制度が続いていれば、原則として65歳から年金が支給されます。
正社員として働いていた人でも厚生年金と国民年金を合わせて月額約20万円程度と考えられるので、あまり贅沢な暮らしは期待できないでしょう。
さらに、年収が低い傾向にある非正規雇用や、厚生年金の対象とならないフリーランスの場合はもっと受給できる年金額は少なくなってしまいます。
年金だけで最低限の暮らしをするか、はたまた最低限の暮らしも難しいかもしれません。
定年後にも労働を続ける
貯金や年金に余裕が無い場合、定年後も労働による収入を得る必要があります。
60代になってからの仕事先は若い人に比べて選択肢が狭く、希望条件を満たした仕事に就ける可能性は極めて低いでしょう。
現役時代と比べても収入が一気にダウンする可能性も高いので、生活水準を下げて暮らすことが難しいかもしれません。
生活保護を受給する
老後は思うように身体が動かず、労働が難しい可能性も高いです。
どうしても生活に困窮した場合は、生活保護という手段もあります。
しかし、生活保護の受給対象となるには様々な条件を満たしている必要があり、誰でも必ず受給できるとは限りません。
現金化できる資産はすべて換金したり、親族からの援助が受けられない状態になっていたりしなければならず、一つでも条件を満たしていなければ受給不可となります。
資産状況などを偽って受給した場合は不正となり、社会的なペナルティを受けることになるのでしないようにしましょう。
貯金や積み立てにおすすめの資産運用3選
上記で独身でも既婚でも、将来必要なお金は決して安くありません。
ここでは少額でも始められるおすすめの資産運用について3つ紹介します。
つみたてNISA
つみたてNISAとは、金融庁や各種金融機関などが運用する非課税制度です。
100円程度の少額から長期的に積み立てられるので、手元に大金が無い状態でも問題ありません。
つみたてNISAで購入した投資信託から得た利益は、最大で20年間非課税となるため、大幅な節税対策となるでしょう。
各金融機関によって手数料やポイント還元などのメリットが異なるため、無理なく運用しやすいものを選ぶといいでしょう。
iDeCo
iDeCoは厚生年金の足しや、厚生年金が貰えない場合の代わりとなる私的年金制度です。
自分で積み立てたお金を自分で運用し、60歳以降に受け取るという流れです。
運用中に得た利益は全額非課税となる上に、運用にかけたお金は全額所得控除の対象となるので、節税したい人はぜひチェックしてみてください。
毎月5,000円程度から運用できるので、少額をかけたい人にもおすすめです。
ミニ株
ミニ株とは、数百円程度の少額で運用できる株式売買のことです。
通常の株式運用と同様に、株を購入して売却して利益を得るという流れです。
通常の株式運用のように最低でも数十万円を用意する必要もないため、手軽に始められる上にリスクも最小限に抑えられます。
ミニ株で株式取引に慣れて、お金に余裕が出てから高い株価のものに移行してもいいでしょう。
今すぐできるお金を節約する方法3選
資産運用や投資に回すお金が無いという場合には、まずは貯金を作るという点で節約が大切になります。
今すぐにできるお金を節約する方法として、以下の3つがおすすめです。
家計簿をつけてお金をしっかり管理する
「無駄遣いをした覚えがないのに、なぜかいつの間にか残高が少なくなっている」と思っていても、実は無意識のうちにお金を使っているというパターンは珍しくありません。
「コンビニやスーパーでお菓子を買った」「休日のための服を買った」など、1回の出費は数百円や数千円であっても、回数を重ねればあっという間に大金になってしまいます。
まずは何にどのくらいのお金を使っているかを把握するために、家計簿を付けることをおすすめします。
家計簿を付けることで無駄に使っていたお金が明確になり、使途不明金が無くなるでしょう。
「実は間食代だけで毎月1万円使っていた」「同じような服を持っているのに何枚も購入していた」など具体的な状況を把握すると、無駄なお金を減らそうと意識しやすくなります。
家計簿をつけてお金をしっかり管理することは、すぐにお金を節約するために有効な手段です。
通信や保険などの固定費を削減する
通信や保険は、加入したら自動引き落としとなり、金額や内訳などを詳しく把握しづらい傾向にあります。
数年前には必要と感じたオプションが現在では不要になっていたり、使っていないデフォルトの機能に課金したままになっていたりして、知らないうちに無駄なお金を払っているかもしれません。
今一度通信や保険のプランを見直し、固定費を削減できないかチェックしましょう。
不要なオプションを解約するだけでも毎月数百円から数千円カットできれば、年間で大きな金額になります。
不要なものを買わない生活に切り替える
不要なものを買わないように心がけるだけで、大幅に支出をカットできるでしょう。
例えば、安いからと言って食材を大量に購入しても、食べきれずに捨ててしまっては意味がありません。
また、念のために多めに買っておこうと余分に日用品などを購入した場合、購入したこと自体を忘れて何度も同じ商品を買ってきてしまうというパターンも珍しくありません。
不要なものを購入するということは、お金だけでなく置き場所の無駄使いにも繋がります。
物が少なくすっきりとした空間作りができれば、せまい部屋に引っ越して家賃を下げられるかもしれません。
不要なものを買わない生活に切り替えると、様々なメリットがあります。
根本的に解決したい……将来のお金の不安を取り除くためにおすすめの方法3選
節約はすぐにキャッシュフローを改善する上で有効な手段ですが、将来のお金の不安を根本から解決したい場合は、将来像を明確にしたり収入アップしたりすることが大切です。
ここでは将来のお金の不安を取り除くためのおすすめの方法について3つ紹介します。
ライフプランのシミュレーションをして必要なお金を洗い出す
ライフプランシミュレーションとは、結婚やマイホーム購入など、人生におけるイベントの予算やタイミングを診断することです。
金融庁や生命保険会社などのホームページなどでも簡単にシミュレーションできるので、将来必要なお金を洗い出したい場合は活用してみてください。
将来のお金に不安を感じる一因として、具体的に必要な金額やタイミングがわからないことが挙げられます。
結婚やマイホーム購入を考えたときに、いつまでにいくら必要かが明確であれば、貯金や資産運用なども計画的に進められるでしょう。
また、子供の学費も公立か私立かでどのくらい違いがあるかをあらかじめ把握できれば、貯金がはかどるはずです。
転職や副業などで収入をアップする
現在の仕事がアルバイトでも正社員でも、いきなり収入アップをするのは簡単ではありません。
昇給や昇格のタイミングがあるかもしれませんが、年に数回しか無い場合がほとんどで、あまり有効な手段ではないでしょう。
今すぐ収入をアップさせるには、転職や副業がおすすめです。
転職はいきなり月収数万円から十万円以上アップする可能性もゼロではありません。
同じようなスキルや業務内容でも、企業によって大幅に収入を上げてもらえるケースは珍しくないため、ぜひチャレンジしてみてください。
今の仕事を辞めるのが難しい場合は、ダブルワークで副業をするといいでしょう。
副業には様々な種類があり、飲食店の皿洗いなど時給によって決められた金額を得られるものから、フリーデザイナーなど成果主義でまとまったお金を得られるものまで多岐にわたります。
収入を増やす上で、有効な副業を選びましょう。
ただし、副業に力を入れすぎて本業をおろそかにしてしまうと、減給や解雇などの処分になる可能性もあるためバランスには十分注意してください。
生活費を抑えながら稼げる方法で働く
転職や副業などでせっかく収入をアップしても、支出が多ければ意味がありません。
支出の大半を占める生活費を抑えながら稼げると、手元に残るお金は大幅にアップし、将来のための貯金に回せるでしょう。
生活費を抑えながら稼ぐ方法として、住み込み仕事がおすすめです。
住み込み仕事は企業が用意した社宅や寮で生活し、そこから職場に通う働き方です。
たいていの場合家賃は企業負担となるので、自腹はほとんど無いでしょう。
住み込み仕事は専門の求人サイトから応募すると、効率的に就職活動が進めやすいです。
各サービスによって取り扱い業種やエリアなどが異なるので、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
例えば「コウジョブ」は工場仕事に特化したサービスで、一部住み込み仕事も取り扱っています。
工場業界の住み込み仕事に就きたい人におすすめです。
まとめ
今回の記事では、将来のお金が不安という状況について解説しました。
現時点で年金を貰えない可能性が高い、収入アップが見込めないなどの理由で、若い年代でも老後のお金を心配する人は少なくありません。
老後お金に困ることがないように、今のうちから対策することが大切です。
資産運用や節約、収入アップなど、将来のお金の不安を少しでも解決できるように、早めにアクションを起こしましょう。