求人を探そうと思った時「大量募集」の文字が目につくことがあるかと思います。
「誰でも受かるのではないか」「給料が高い求人が多い」といった良いイメージもあれば、「どうやら”やばい”らしい」という噂もあるようです。
せっかく就職や転職で、新たなスタートをきるのですから、やばい職場は避けたいですよね。
今回は、大量募集は本当にやばいのかを解説します。
合わせて「応募する時の注意点」と、どんなメリットがあるのかもご紹介します。
大量募集が「やばい」と言われるのはなぜ?
大量募集が「やばい」と言われる理由はいくつかありますが、代表的なものとして以下の3つがあげられます。
- ブラック企業の可能性がある
- 実際の仕事内容と違うことがある
- 辞める人が多い
それぞれ解説していきます。
ブラック企業の可能性がある
正社員採用に対する大量募集は、ブラック企業の可能性があるようです。
- 退職者が多く人が足りない
- 採用した後で競わせて人数を絞っている
大量募集の求人には、上記のような理由で”常に求人募集”をしている可能性があります。
面接や選考といった”採用業務”自体に手間や予算をかけずに、会社に合う社員を集めたいという理由で「とにかくたくさん採用して、後からふるいにかけよう」と考える企業も存在するのです。
大量採用は「どんな企業の求人なのか」と「なぜ大量採用なのか」を知っておくことが重要です。
実際の仕事が求人内容と違うことがある
求人情報に書かれている情報と、現実が違っている場合もあります。
休みの日数や交通費、勤務地や施設といった環境については、企業側に都合が良いように書かれている場合があるのです。
大量募集の場合、研修先と実際に勤務する場所が違うこともあり、家から通えないような場所に配属されてしまう事もあります。
例1:「軽作業のみの簡単なお仕事です」→実際は力仕事を長時間させられる。
例2:「高収入!やりがいがある仕事」→確かに給与は高いが、長時間勤務で残業ばかり
「入社してみたら聞いていた環境と全然違った」なんてことにならないためには、応募前に企業の情報を調べておくことをおすすめします。
また、大量募集の”大量”の基準が曖昧であることも、理解しておかなければなりません。
辞める人が多い
大量募集を行っている理由として、「辞める人が多いから」という場合があります。
「ブラック企業の可能性がある」とお伝えした通り、求人を行う時点で「人数が減る前提」でたくさんの人を採用している企業が存在するのです。
また、求職者側も「たくさん採用されるなら受かりやすそう」という理由で、内容を見ずに応募してしまう事もあります。
辞める人が多い状態は、企業側の希望と応募者側の希望にズレがある場合に多くなっています。
よく求人の内容を読んで、企業が大量募集する理由をしっかりと理解して応募することが大切です。
企業が大量募集する理由
企業が大量募集をするのは、なぜなのでしょうか。
ここまでにご紹介してきた”求職者側からの目線”と、照らし合わせながらご紹介していきます。
企業側の意図をきちんと把握しておくことで、大量募集を行っている企業の中でも「やばい」と言われない求人を見つけることができます。
事業拡大のため
一つ目は、新しい事業や店舗を立ち上げる場合です。
- 支店や事務所を増やす
- 新たな店舗をオープンする
- 新しいプロジェクトが始動する
上記のような場合、今勤めている人材を部署間で動かしただけでは足りません。
一箇所に大量に配属するためだけでなく、大きな移動があり抜けた人材を補うために採用している場合もあるのです。
また、飲食店や工場では、新しい店舗で働いてもらうために専属となる人員を大量募集することが多くなっています。
事業拡大のための大量採用であれば、離職率が高いブラック企業だからとは言えません。
会社を拡大できるような企業ですから、長く働けたり給与が高かったりとメリットもたくさんあります。
一斉に教育ができる
大量募集をして、まとまった人数を一斉に教育することは、企業にとって大きなメリットとなります。
人を雇うことで、企業にかかる大きな負担の中に”教育のためのコスト”があります。
これは「教えるのが大変だから」というだけではありません。
教える人の時間や人件費を使って新人教育を行います。
さらに、新人が仕事を覚えて自立するまでの間も給料を払わなければなりません。
ですから、教育期間は短い方が良いのです。
企業側としては、バラバラに採用してその度に教育していくよりも大量募集をして、いっきに教育することで、費用も時間も節約できます。
節約できたコストは、さらなる事業拡大や皆さんの給与に反映されるので、雇う方雇われる方どちらにもメリットがあるのです。
大量募集の理由が「教育」にあるのであれば、辞める前提の採用ではありませんから、安心して応募することができますね。
採用コストをおさえられる
先ほどは、新人教育に対するコストについてご説明しました。
ここでは「採用のためのコスト」についてスポットライトをあててご説明します。
求人サイトに求人を載せるのもタダではありませんし、面接や選考のための人手や時間も必要です。
大きな企業になると新卒採用だけでなく、中途や派遣の採用時も説明会や見学会を行う事もありますから、少人数で何度も行うよりも大量募集でいっきに行う方が体力面でもコスト面でも節約になります。
小出しに行うよりも、1度の求人で複数の採用に関わる業務を完了させることができるのが、大量募集なのです。
採用から教育まで、一貫したメリットがあるのであれば、企業としてやらない手はありません。
大量募集に応募するメリット
世間から「大量募集はやばい」と思われている理由と、企業が大量募集を行う理由をご紹介してきました。
ここからは、みなさん求職者から見た「大量募集のメリット」を解説していきます。
応募を検討している方にとっては、ここが一番気になるところではないでしょうか。
メリットはたくさんあるのですが、今回は”特におすすめできる”ポイントとして以下の3つをご紹介します。
- 通常の求人より採用されやすい
- 同時にスタートする仲間が多い
- 簡単な仕事から始められる
通常の求人より採用されやすい
通常の求人は、一人ひとりをじっくり審査して採用する人を決めるものです。
それに比べ大量募集は、その求人に対する一定のラインを設けてクリアしている人を採用していくことが多くなっています。
「新しい工場をスタートさせるために早く人材を確保したい」という理由や、「一斉に教育できるのだからスキルも同じように上がっていく」というような理由があるようです。
少子高齢化が進み、働き盛りの人材を確保し続けるのが難しくなっています。
大量募集によって、長期的な目線で人材を確保しておくことも企業の戦略なのです。
大量募集をチャンスと捉えて、応募してみるのもよいでしょう。
同時にスタートする仲間が多い
友達と一緒に応募する事もできる大量募集は、一斉に同じスタートをきる仲間も大量です。
不慣れな環境の中、一人ぼっちで先輩や上司に囲まれて仕事を覚えなければならないのは不安ですよね。
大量募集の企業側の目的は人材確保と”一斉教育”ですから、同じ求人で採用された仲間たちと同時にスタートすることができます。
募集の枠が大きい場合、友達紹介キャンペーンが行われる派遣会社もあります。
楽しく働くことができるだけでなく、プレゼントも貰えたら最高ですね。
先輩や上司には聞きにくい事も、同時にスタートした仲間になら相談しやすいのも嬉しいポイントです。
簡単な仕事から始められる
大量募集の場合、それだけ多くの人がいっきに採用されるわけですから、さまざまなスキルや得意分野を持った人たちが集まることになります。
何が得意な人なのかが把握しきれないため、まずは簡単な作業を任せつつ、教育の過程であなたの得意分野を活かせるポジションを見つけて、配属先を決めてもらえる可能性が高いのです。
学歴や資格がなく、得意なことがわからないのは不安かもしれません。
しかし、大量募集で就職した場合は、まずは簡単な仕事から始められるのです。
研修やその後の簡単な仕事内容をこなす段階で、得意な作業を見つけることができます。
苦手なことを我慢して続けるよりも、得意分野の方が活躍できるのですから、会社側としてもあなた自身にとってもメリットとなります。
優良な大量募集に応募するコツ
仕事内容を確認しておく
ここまでに解説してきたとおり「どんな仕事をするのか」と「なぜ大量募集をしているのか」を知ることが大切です。
求人サイトや求人誌に掲載されている情報を、しっかり理解しておくことが第一歩となります。
- 募集背景
- 作業内容
- 勤務地
- 雇用形態と給与
- 休みの日数
- 寮とその費用の有無
「1.募集背景」とは、なぜ大量募集を行っているのかを知ることです。
提示されている情報だけではわからない場合は、事前に電話やメールで聞いてみるか、面接の際に質問してみると良いでしょう。
実際に働く条件や環境については、正直にありのままを話してくれる会社かを判断するようにしてください。
さらに、求人情報の中の職種や作業内容と「実際に働く内容が違ってしまうことがないか」を確認しておく必要があります。
せっかく内定を貰っても、続けることができなければ意味がありません。
契約が確定してしまう前に、応募や面接の段階で勇気を出して、確認しましょう。
都合が良すぎる内容はやばい
「簡単で楽で高収入な仕事です!」
こんな仕事は残念ながらありません。
地域や職種によって、目安となる給与や勤務時間がありますし、選考に影響しないとは言え、やはり経験や資格は武器になります。
そんな中で、他と比べて明らかに条件が良すぎるのは最初にご紹介したような「ブラック企業の可能性」があります。
- 似た内容の職種に比べて給与が高い
- 手当や休日などの条件が良すぎる
- 具体的な表記を避けている
休みの日数や残業時間を明確に記載していないのは、法的に問題があるために「書けない」からである場合もあります。
お金の面だけでなく、福利厚生やシフトについての条件が良すぎるときも気をつけましょう。
記載されていない条件があり、クリアしないとその通りにならないなど実際は全く使うことのできないものもあります。
「やりがい」「夢をつかむ」といった抽象的な言葉ばかりが並んでいる場合も要注意です。
その会社のホームページや口コミも検索してみてから、応募した方が良いでしょう。
派遣会社選びが重要
「結局どの求人に応募すればいいの?」
「どの大量募集がおすすめなの?」
迷ってしまっている皆さんには、まず良い求人に出会える環境を整えることをおすすめします。
「応募する会社がどんな会社なのか」「希望の働き方ができるのか」そうした疑問や不安に寄り添ってくれる派遣会社や求人サイトを選ぶようにしましょう。
例えば「コウジョブ」なら、工場求人に特化したうえで、多様な選択肢の中から求人を選ぶことができます。
求人情報の中身も、未経験者でもわかりやすい内容になっていて、情報も文字だけでなく写真も豊富です。
仕事を探す時には「どこで得た情報なのか」が重要になります。
求人を扱う業界について豊富な知識があり、仕事をしたいと思っている人に寄り添ったサポートができるのが「コウジョブ」です。
上手に選べば大量募集はやばくない
大量募集は本当に「やばい」のかを解説しました。
「選び方を間違わなければやばくない」というのが結論です。
大量募集に応募する時、まずは注意点とメリットを、それぞれ理解してください。
大量募集のメリット | 大量募集の注意点 |
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採用されやすい 同時にスタートする仲間がいる 自分の得意分野を見つけられる | ブラック企業が隠れている 求人内容と現実が違う場合がある |
大量募集のメリットを活用するためには、求人の内容や企業の希望を正しく理解する必要があります。
ですから、安心して利用できる求人サイトや派遣会社を選んで利用しましょう。
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