- 製造業の年収が気になる
- 製造業の年収は低いと思っている
- 他の業界と比べて製造業の年収はどうなのか知りたい
「製造業は年収が低いんでしょ?」「製造業は年収が低いと言われるけど、実際どうなの?」など、製造業の年収について気になっている方も多いのではないでしょうか。
製造業はたしかに「年収が低い」と言われることが多いですが、実際は他の産業と比べても年収が高く、「稼げる仕事」なのです。
そこで今回は製造業の年収について、リアルな年収のデータや他業種との比較を紹介していきます。
製造業の年収に対するイメージが変わると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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製造業の年収は本当に低いのか?
「製造業の年収は低い」と言われますが、本当に低いのでしょうか?実際のデータを参考に見ていきましょう。
製造業の平均年収は全体と比べて低い?
まずは製造業の平均年収と、業種全体の平均年収を比較して見ていきましょう。
政府が調査した「賃金構造基本統計調査」のデータベースより、2019年度の製造業に勤める大卒者の「平均年収」「年間賞与」の統計を表にまとめると以下の通りです。(参考:「賃金構造基本統計調査」)
【製造業で働く生産労働者の平均賃金状況(学歴別)】
<男性>
学歴 | 製造業平均年収* (円) | 一般的な平均年収* (円) |
---|---|---|
大卒 | 4,850,400 | 4,738,800 |
高専・ 短大卒 | 4,194,000 | 4,029,600 |
高卒 | 3,738,000 | 3,902,400 |
中卒 | 3,427,200 | 3,499,200 |
<女性>
学歴 | 製造業平均年収* (円) | 一般的な平均年収* (円) |
---|---|---|
大卒 | 3,350,400 | 3,312,000 |
高専・ 短大卒 | 3,280,800 | 3,198,000 |
高卒 | 2,829,600 | 2,913,600 |
中卒 | 3,050,400 | 2,863,200 |
(*:1カ月分の所定内給与額をもとに、年間の収入に換算)
学歴別に、「製造業」と「全体平均」の平均年収を比較しました。
男女高卒平均年収、男性中卒平均年収の3項目のみ平均を下回っていますが、それ以外の学歴・性別では全体平均を上回っており、決して製造業の年収は低くないことがわかります。
他の産業と比較して、製造業の年収は低い?
では、業種別に見ると、製造業の年収はどうなのでしょうか?見ていきましょう。
ここでは、産業別の年収を紹介していきます。国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果」を参考にすると、業種別の平均年収は以下の通りです。
【産業別の平均給与(参考:「平成30年分民間給与実態統計調査結果」)】
産業名 (年収が高い順) | 平均年収(円) |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 7,590,000 |
金融業、保険業 | 6,313 ,000 |
情報通信業 | 6,224,000 |
製造業 | 5,195,000 |
建設業 | 5,015,000 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 4,979,000 |
不動産業、物品賃貸業 | 4,459,000 |
運輸業、郵便業 | 4,446,000 |
業種平均 | 4,407,000 |
医療、福祉 | 3,972,000 |
卸売業、小売業 | 3,830,000 |
複合サービス業 | 3,633,000 |
農林水産・鉱業 | 3,116,000 |
宿泊業、飲食サービス業 | 2,506,000 |
この表を見ると、全業種平均年収440万円に対して、製造業の年収は約520万円と比較的高いことがわかります。業種別で見ても第4位につけており、他の産業と比べても年収が高いのが特徴です。
たしかに、製造業よりも平均年収が高い産業はありますが、製造業よりも平均年収が低い産業の方がはるかに多く、「製造業が稼げない」というイメージとは反対の結果です。
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なぜ製造業の年収は低いと言われるのか?
ここまで、製造業の年収について政府のデータをもとに紹介してきました。
製造業は他の産業と比べても年収が高く、どちらかというと「稼げる仕事である」ということはお分かりいただけたかと思います。
では、それでもなぜ「製造業は年収が低い」と言われるのでしょうか?
ここでは、製造業の年収が低いと言われる4つの理由について解説していきます。この章の内容をまとめると以下の通りです。
- 「学歴不問」のイメージから
- 年収にバラつきがある
- 情報によっては低く記載されている場合がある
- 年収がなかなか上がらないから
1つずつ詳しく解説していきます。
製造業の年収が低いと言われる理由1.「学歴不問」のイメージから
製造業の年収が低いと言われる理由として「『学歴不問』のイメージから、年収が低そう」ということがあげられます。
一般的に年収が高いと言われている職業である「医者」や「弁護士」などは、「大学などで専門知識を学び、資格を保有している」という特徴があります。
そのイメージと正反対に位置するのが「製造業」のため、年収が低いと言われてしまうのです。
確かに、製造業は学歴不問・未経験可という求人が多いですが、それが「年収が低い」ということと直接的に結びつくわけではありません。むしろ、「学歴不問、未経験でも稼げる」数少ない仕事の1つなのです。
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製造業の年収が低いと言われる理由2.年収にバラつきがある
製造業の年収が低いと言われる理由として「中には年収が低い人もいる」ということがあげられます。
製造業は平均年収こそ高いですが、全員の年収が高いわけではなく、年収にはバラつきがあります。製造業の年収にバラつきがある理由としては以下の通りです。
- 中卒から大卒まで幅広い学歴の人が働いている
- 資格保有者もいれば未経験者もいる
- 企業規模は大企業から零細企業まである
- 扱う製品や材料によっても業績は大きく変わる
- アルバイトから正社員まで、雇用形態もさまざま
- 現場で働く作業員もいれば、役職についている人もいる
製造業にはさまざまな勤務先があり、さまざまな人が働いていて、さまざまな雇用形態・仕事が存在します。
専門知識があり、役職を持っている大企業勤めの人であれば簡単に年収1000万円を超えますし、未経験で学歴がなく、零細企業で働いている人であれば「年収が低い」と嘆くでしょう。
製造業の年収が低いと言われる理由3.メディアによって低く記載されていることも
製造業の年収が低いと言われる理由として「メディアによって年収が低く記載されている場合がある」ということです。
本や雑誌などで公開されている年収の計算方法は、業界や企業によって異なります。
そういったメディアで公開されている年収は「係長以下の平均年収」など、低く記載されることもあるため、「製造業の年収は低い」と言われるのです。
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製造業の年収が低いと言われる理由4.年収がなかなか上がらないから
製造業の年収が低いと言われる理由として「年収がなかなか上がらないから」ということがあげられます。
製造業の年収は年齢を重ねて徐々に上がっていく「年功序列」の傾向にあります。
例えば金融業界などの場合、若いうちでも個人の能力や頑張りで年収が上がってく「歩合制」「評価制」が多く、若くても年収が上がりやすい特徴があります。(その後は横ばいの場合が多い)。
同世代が昇給していく中で、製造業でなかなか年収が上がらないと「周りと比べて年収が低い」と感じてしまうのです。
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製造業で年収を上げるには?
ここまで、製造業の年収が低いと言われる4つの理由について紹介してきました。
製造業は平均年収が高いですが、「勤務する工場」や「勤務する人の年齢・経験」によって「年収が低い」と感じてしまいます。
では、製造業で年収を上げるにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、製造業で年収を上げる方法を紹介していきます。製造業は平均年収が高いので、以下の4つのポイントさえ押さえれば、「年収が低い」と感じることはないでしょう。
- 大企業を選ぶ
- 正社員で役職に就く
- 手当を活用する
- 資格を取ってキャリアアップ
1つずつ詳しく解説していきます。製造業で年収を上げるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
製造業で年収を上げる方法1.大企業を選ぶ
製造業で年収を上げる方法として「大企業を選ぶ」ということがあげられます。
製造業の年収は「企業規模で決まる」と言っても過言ではありません。
「賃金構造基本統計調査」のデータベースより、2019年度の製造業に勤める大卒者の平均賃金を企業規模別にまとめると以下の通りです。(参考:「賃金構造基本統計調査 統計」)
【企業規模別の大卒製造業男性の平均年収】
企業規模 | 年収算出*(円) | 年間賞与その他特別給与額(円) |
---|---|---|
1000人以上 | 5,469,600 | 2,480,900 |
100~999人 | 4,350,000 | 1,471,700 |
10~99人 | 3,721,200 | 834,200 |
全体平均 | 4,850,400 | 1,916,000 |
(*:1カ月分の賃金額をもとに、年間の収入に換算)
企業規模が1000人以上の企業であれば、年収も賞与も全体平均よりも高いです。ですが、999人以下の企業では、平均以下の収入になってしまいます。これが「製造業の年収が低い」と言われる1つの理由です。
以上は大卒者の製造業におけるデータですが、高卒・中卒であっても同様に企業規模が大きいほど年収は高い傾向にあります。
全体平均よりも高い収入を得たいのであれば、できるだけ企業規模の大きな工場に就職・転職することをおすすめします。
製造業で年収を上げる方法2.正社員で役職に就く
製造業で年収を上げる方法として「正社員になり役職に就く」ということがあげられます。
製造業ではさまざまな雇用形態で働くことができますが、やはり最も収入が高いのは正社員です。
さらに、正社員であれば昇給・昇格ができるため、経験を積んで年収を上げることができます。
期間工や派遣社員でも、確かに他の業種よりは時給が高いですが、昇給することはできません。長い目で見て年収を上げたいのであれば、まずは正社員を目指しましょう。
製造業で年収を上げる方法3.手当を活用する
製造業で年収を上げるには「手当を活用する」という方法もあります。
製造業にはさまざまな手当があるため、それらを活用することで基本給に上乗せして収入を得ることができるのです。製造業の手当の例は以下の通りです。
- 賞与
- 深夜手当
- 残業手当・休日手当
- 赴任手当
- 経験者手当
- 資格手当・役職手当
- 入社祝い金
- 満了慰労金
- 寮費無料・家賃補助
- 水道光熱費無料
- 食費支給・寮に格安の食堂がある
- 交通費支給
とくに「深夜手当」は夜勤をすると基本給が1.25倍になるので、ガッツリ稼ぎたい場合は24時間稼働している工場に就業するといいでしょう。
また、工場は寮を用意している場合も多く、寮費が無料の求人も少なくありません。
他にも水道光熱費や食費が浮くなど、求人によっては生活費をかなり節約できるため、自由に使えるお金は他の業界よりも多くなるでしょう。
製造業で年収を上げる方法4.資格を取得する
製造業で年収を上げる方法として「資格を取得してスキルアップする」ということがあげられます。
工場によって重宝される資格はさまざまあり、資格を持っていると役職に就けたり、資格手当を受け取れたりと年収アップも見込めます。
資格は取得が難しい国家資格から、1週間程度で取れる簡単な資格までさまざまです。
工場によって必要とされる資格は異なるので、就業する工場次第では、資格の取得を検討してみてもいいかもしれませんよ。
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「年収が高い」だけじゃない!製造業のメリット
ここまで、製造業で年収を上げる方法について紹介してきました。
高い年収を獲得するには「大企業」で「正社員」としてキャリアアップすることが確実な方法ということはお分かりいただけたかと思います。
これまでは年収について触れてきましたが、製造業には年収以外にもさまざまなメリットがあります。
ここでは、そんな製造業の3つのメリットについて紹介していきます。
- 仕事内容が多種多様
- 未経験でも働ける
- 長期休暇が取りやすく、残業は少ない
1つずつ詳しく解説していきます。
製造業のメリット1.仕事内容が多種多様
製造業のメリットとして「仕事内容が多種多様」ということがあげられます。
製造業には現場で実際に作業する「組み立て作業」「検査作業」もあれば、デスクワーク中心の「管理系」や「事務」などさまざまです。
そのため、「体を動かして働きたい」「デスクワークがしたい」「単純作業の繰り返しがいい」「頭を使って働きたい」など、人それぞれに合った仕事を見つけられます。ぜひあなたに合った仕事を見つけてみてくださいね。
製造業のメリット2.未経験でも働ける
製造業は「未経験でも働ける」ことが魅力です。
製造業の仕事の多くは未経験でも働き始めることができます。学歴を問わない求人も多く、資格も必要ありません。
もちろん、学歴・資格などがあれば優遇されます。ですが、学歴・資格がなくても入社後の働きや、勤務期間の長さなど、頑張り次第でキャリアアップも十分可能です。
製造業のメリット3.長期休暇が取りやすく、残業も少ない
製造業は「長期休暇が取りやすく、残業も少ない」ことがメリットです。
製造業では年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの長期休暇が取得しやすく、週休2日制を取っている企業がほとんどです。
製造業は残業も少ない傾向にあります。そのため、「プライベートを重視したい」「長く働きたくない」という人に製造業は向いています。
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製造業のデメリットは?
ここまで、製造業のメリットについて紹介してきました。
製造業は「年収が高いこと」以外にも「自分に合った仕事が選べる」「プライベートも充実する」などが魅力です。
ですが、一方で製造業にはデメリットもあります。ここからは、そんな製造業のデメリットについて紹介していきます。まとめると以下の通りです。
- 他の業界に転職しにくい
- 人脈が広がりにくい
1つずつ詳しく解説していきます。就業後に後悔しないためにも、製造業のマイナス面についてもしっかり把握しておきましょう。
製造業のデメリット1.他の業界に転職しにくい
製造業のデメリットとして「他の業種に転職しづらい」ということがあげられます。
工場での知識や経験は汎用性が低いため、工場で経験や知識をどれだけ培っても、他の業種への転職には役立ちにくいのです。
ただ反対に、同じ「製造業への転職」であれば積み上げた経験や知識は高く評価されるため、有利に働くでしょう。
製造業のデメリット2.人脈が広がりにくい
製造業は「人脈が広がりにくい」こともデメリットです。
製造業の仕事は「自分が担当する作業を黙々と繰り返す」という仕事が多く、他企業との関わりはもちろん、他部署との関わりすらほとんどありません。
そのため、人脈はその工場の、その部署の中に留まりがちです。
ただ、人脈を広げるのが全く不可能というわけではありません。「製造業でも人脈を広げたい」と考えている場合は、他部署とのコミュニケーションなどを積極的に行うといいでしょう。
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まとめ:製造業の年収は低くない!
ここまで、製造業の年収について解説してきました。
「製造業の年収は低い」と言われることが多いですが、実際の年収は高いということはお分かりいただけたかと思います。
この記事の内容を改めておさらいすると以下の通りです。
- 製造業の年収は学歴・性別にかかわらず平均か、それ以上
- 他の産業と比べても製造業の年収は高い
- 「製造業の年収は低い」と言われるのは「イメージ」
- 製造業ではさまざまな人が働いており、実際に年収が低い人もいる
- 製造業で年収を上げる最も効果的な方法は「大企業を選ぶ」こと
製造業は「稼げない」「年収が低い」というイメージがあるかもしれませんが、平均年収のデータを見ると全体平均よりも高く、決して稼げないわけではありません。
たしかに、中には年収が低い人もいますが、しっかりと「大企業を選び」「正社員として昇給していく」という道を選べば、他の業界と比べても「年収が低い」と感じることは少ないでしょう。
ここまで読んで、製造業の仕事が気になっている方は、一度求人を確認してみるのもいいかもしれませんよ。
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