タトゥーがあったら働けないはウソ?!工場での働き方と受け入れの実態

アーティストやスポーツ選手だけでなく、街でもタトゥーを見かけることが多くなりました。

タトゥーはファッションの一部として、また決意や覚悟の表れとして、それぞれの理由で入れているかと思います。

しかし、日本社会ではいぜんとして「怖い」「悪い人」といったイメージがあるのも事実です。

「工場なら、いろいろ人がいてタトゥーがあっても大丈夫」という噂もあります。

今回は、タトゥーがあっても”やりがい”や”自信”を持って働くことができる「工場」での働き方とその実態をご紹介します。

タトゥーが入っていても工場勤務はできるのか

タトゥーがあっても問題ない工場が増えており、実際に働いている人たちを見ても、タトゥーが入っている方を多く見かけます。

ライン作業やピッキングなど、施設内のみの作業であり接客が無い職種であれば、タトゥーがあっても問題なく受け入れてもらえるようです。

とは言え、「タトゥーを入れてもOK！」なのではなく、あくまで「タトゥーがあっても問題はない」という捉え方ですから、見せびらかすような行動は控えた方が良いでしょう。

企業によっては、面接の段階でタトゥーがあるか聞かれるところもあるようで、各企業が掲げるイメージに合わないと判断された場合は就職は難しくなります。

嘘をついて面接を通過しても、何かの拍子にバレてしまい不採用や解雇になってしまっては意味がありません。

求人情報を見ていると、ネイルやピアス、髪の毛の色といった「こだわりの条件」を検索できる項目があるかと思いますが、その中にタトゥーに関する項目が増えています。

こうした傾向があるということは、一般的にも「タトゥーが入っている人が応募してくる可能性」を前提としている企業が増えたということです。

面接の時に、タトゥーがあるかどうか確認する企業を避けて応募するようにすれば、大きな問題にならず働くことができます。

タトゥーの受け入れ事情

タトゥーが普及しているように感じられますが、世間はどのように感じているのか探っていきましょう。

世代によって受け入れ方は異なる

タトゥーを受け入れているかどうかには、やはり年齢で差が出るようです。

日本トレンドリサーチが2021年に実施したアンケートのなかで、「入れ墨・タトゥーについて今後、規制を緩和していって、ファッション・趣味などもっと一般的なものにしていくべきだと思うか」という質問に対して、20代以下では約6割、30代では約4割の人が「一般的なものにしていくべき」と回答しています。

一方で、40代以上になると「健康的ではない」「印象が良くない」といった理由で、規制緩和には反対であると回答する人が6〜8割を占めています。

ファッションの一部として、タトゥーを入れる人が増えてきました。

入れている人や入れたいと思っている人からすると、タトゥーの有無と仕事内容は関係のないことに感じるかもしれません。

しかし、タトゥーは目で見てわかるものですから「見た人がどう思うか」も考慮する必要があります。

「タトゥーはよくないもの」という認識が当たり前だった時代を生きた人にとって、すぐにその考えを変えることは難しいでしょう。

20代30代の方たちのように「おしゃれ」や「個性」として受け入れるのが当たり前になりつつある世代が増えることで、タトゥーの受け入れ事情も変化していくことが予想されます。

タトゥーに興味のある人は多い

なんだかんだ言っても、実はタトゥーに興味がある人は多いはずです。

シールや特殊な染料で描く、インスタントタトゥーも人気で、アーティストがグッズとして販売した例もあります。

入れたいタトゥーが増えていくけど、その時の気分だけで入れてしまうと後悔しそうなので寝かせている

— Tsubaki (@tsubaki_dj) October 9, 2023

多分、五輪アスリートに影響されたんだろうけど、嫁が50歳の記念にtatoo 入れたい、て言い出してるんですよ。#Tokyo2020

— 関　泰久🌗 (@Campaign_Otaku) July 25, 2021

このように、興味はあるけれど

「痛そうだから」

「消えないのは怖いから」

「仕事上難しいから」

といった理由で入れていないだけで、タトゥー自体の印象については「かっこいい」「おしゃれ」と感じている人が多いのです。

タトゥーが入っている人の工場での働き方

ここからは、タトゥーが入っている人たちの「工場での働き方」をご紹介していきます。

興味がある人が増え、タトゥーが入っている人も増えてきた今日この頃。実際の職場ではどう振る舞えば良いのでしょうか。

基本的には隠しておくのがベスト

タトゥーがあることを、大々的に宣言したり見せびらかすのはおすすめできません。

会社として、タトゥーの有無で採用を決めないというだけで、一緒に働いている人たちの中には、良くない印象を持っている人もいます。

無理をして隠しておく必要はありませんが、タトゥーが入っている場所によっては、作業着の下に着るインナーを上手に組み合わせるなどして、見えないようにしておくとよいでしょう。

禁止されていなくても見せびらかさない

たとえ「タトゥーOK」と言われている職場でも、見せびらかすようなことはせずに隠しておくようにしましょう。

タトゥーが入っている人は、まだまだ少数派です。

嫌がられなかったとしても、興味本位の質問を受けたり、嫌味を言われたりする可能性もあります。

出退勤時に着替える時も、タトゥーが露出する時間を短くするようにすると良いでしょう。

なぜタトゥーがバレるのか

そもそも、なぜタトゥーがあることがバレてしまうのでしょうか。

タトゥーがあるからと言って、解雇することはできませんが、タトゥーは無いと”嘘をついて”入社した場合「虚偽申告」とみなされて懲戒解雇の処分を受けることもあります。

「バレなければそれでいいじゃん」と思う方もいるかと思います。

しかし、実際には隠しきることができずにバレてしまい、問題になっている例が多いようです。

どんな時にバレてしまうのか、解説していきます。

隠せない場所にタトゥーがある

顔や首、手の甲など”自然に隠す”ことが難しい場所にタトゥーがある場合は秘密にしておくことが難しくなります。

タトゥー隠し用のファンデーションやシールの種類が増えてきていますが、摩擦や汗で取れてしまう可能性が高く、仕事中に隠しきるのは難しいでしょう。

アームカバーなどで保護して隠している方もいますが、着けていることで「タトゥーがあります」と宣言している状態になっていることが多く、隠すはずが逆に目立ってしまうこともあります。

透けて見える

長袖を着ていても、透けて見えてしまっている場合があります。

特に、夏など暑い時期はインナーを着なかったり、生地が薄いシャツが多いため、肌が透けてしまうことがあります。

他にも、汗や水濡れによって透けてしまうこともありますから、服の生地やインナーの種類には注意が必要です。

通気性や速乾性に優れた機能のあるインナーも増えています。

出かける前には、今日の服装はタトゥーが透けてしまっていないか、もう一度姿見を使って再確認しましょう。

健康診断

うっかりバレたエピソードの上位が「健康診断」です。

医療機関で個別に受ける健康診断であれば、個人情報の保護やプライバシー保護の観点から、着替えや診断時に他の人と一緒になることはありません。

しかし、出張型の健康診断の場合は、会社の会議室やホールを使用して行います。

集団での着替えや、列の前後で様子が見えてしまうこともあるため、気をつけていても見られてしまう可能性があります。

他にも、レントゲンで薄着になるタイミングもあります。

会社からの依頼がない限り、医療機関側からタトゥーの有無を報告することはありませんが、どこで誰が見ているかわかりません。

隠し通すことが難しいのであれば、きちんと報告しておくことをおすすめします。

工場勤務がおすすめな理由

タトゥーがある方にとって、工場勤務がおすすめな理由はいくつかあります。

今回は、服装・作業内容・評価体制の3つの視点でおすすめの理由をご紹介しましょう。

作業着は長袖長ズボンが基本

1年を通して長袖長ズボンが基本である作業着は、タトゥーを見せないようにするのにうってつけです。

大きな機械や重たい材料、扱い方によっては怪我の危険のあるものが多い工場では、肌の露出は少ないほうがよいとされています。

よって、指定の作業着を着用して作業しますが、この作業着は長袖長ズボンが基本です。

”作業のための服”ですから、しっかりとした生地を採用していて肌が透けるようなこともありません。

みんな同じ服装ですから、真夏に一人だけ長袖を着ていて浮いてしまうこともないのが嬉しいですね。

もくもくと作業することが多い

工場なら作業内容の面でも、タトゥーを気にせず働くことができます。

自分の手元に集中してもくもくと作業することが多い工場作業では、他の人をジロジロ見たり、必要以上にコミニュケーションを取る必要がないためです。

そもそも、コミニュケーションが煩わしいと感じて、工場勤務を選ぶ方もいるくらいですから、質問攻めにあったり、他の人のタトゥー自慢を聞かされたりすることもありません。

また、タトゥーのある人が比較的多い職場なら、タトゥーがあることを良く思わない人からお説教をうけることも少ないでしょう。

真面目に働くことが重要

タトゥーがあってもなくても、真面目に働かない人は評価されません。

常に一所懸命働いていれば、後からタトゥーがあることがわかったとしても、真面目なイメージは崩れません。

さらに、自分の仕事に責任をもって、真面目に作業を行うことで、タトゥーがあることでかかったフィルターを壊すこともできます。

何より、まじめに働くことで、人としての信頼を得ることができますから、正社員へのステップアップや給与アップなどの評価を受けることも夢ではありません。

工場勤務の求人を探すには？

タトゥーがあっても安心して働くことができる「工場」での仕事は、工場求人専門の求人サイトを利用しましょう。

工場勤務といっても、作業内容や雇用形態はさまざまです。

「コウジョブ」なら、豊富な求人案件の中から細かな希望から絞り込むことができます。

工場に特化していますから、仕事への知識も深く安心のサポートを受けられるのも嬉しいポイントです。

もちろん「完全無料」で利用できますから、まずは登録してどんな求人があるのか検索してみると良いでしょう。

まとめ

多様化が叫ばれ、個性を尊重する傾向が強まる現代において「タトゥーがあると働けない」なんてことはなくなりつつあります。

とはいえ、職種や立場によっては受け入れられないこともあるのが現実です。

そんな中でも、工場勤務は受け入れているところが多く、無理に隠したり嫌な思いをしたりせずに働くことができます。

「世間的に」「一般的に」と言った周りの意見に流されることなく、自分の判断でタトゥーを入れたあなたの判断を「悪いこと」と決めつけることは誰にもできません。

その判断力や明確な意志を、人々の暮らしを支える工場勤務や製造業に活かしてください。