【夢追いフリーターとは？】現実や末路、引き際におすすめの就活法についても解説

夢追いフリーターの末路について解説します。

夢追いフリーターの現実や正社員になりたい場合の方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

アーティストやお笑い芸人、バンドマン……デビューやブレイクを夢見て、フリーターと掛け持ちをしている人もいるでしょう。

夢を諦めず追いかけることは大切ですが、年齢を重ねるにつれて、フリーターの収入や社会的立場には不安を感じられるものです。

夢を追いかけてフリーターを続けた場合、どのような末路になるのでしょうか。

夢追いフリーターの末路だけでなく、年代別の現実や正社員へのキャリアチェンジ方法についても解説しているので、夢追いフリーター以外の働き方にも興味がある人はぜひチェックしてみてください。

夢追いフリーターとは？

最初に、夢追いフリーターの定義について解説します。

夢追いフリーターとは、文字通り夢のために正社員などの正規雇用ではなくフリーターとして働く人のことです。

オーディションなどの急なスケジュールに対応しやすい点や、ダブルワークOKという点で、夢を叶えるには正社員よりフリーターの方が有効という声も見られます。

また、フリーターの不安定な立場から早く脱したいという想いが、夢を叶えるための原動力になる場合もあるでしょう。

フリーターの収入は正社員と比べると高くありません。

しかし、アーティストやお笑い芸人、バンドマンなどの夢を叶えた途端に生活が一変する可能性もあります。

「いつかは夢が叶うかもしれない……」と夢追いフリーターを続けているうちに、いつの間にか30代や40代になってしまうというケースも少なくありません。

【年代別】夢追いフリーターの現実(30代)

上記で夢追いフリーターの定義について説明しました。

ここでは30代の夢追いフリーターの現実について解説します。

恋愛・結婚対象から外れる

30代は既婚者や、結婚を前提とした恋人と付き合っている人が多くなります。

また、独身や恋人がいない人であっても、恋愛や結婚を見据えた相手を見つけようとアクションを起こす傾向が高まります。

そのような中で、夢追いフリーターが恋愛・結婚対象に入るのは簡単ではないでしょう。

20代であれば夢を叶えていなくても将来に期待してもらいやすいですが、30代は現在の生活や収入を見られがちです。

30代で夢追いフリーターを続ける場合、恋愛や結婚の対象にはなりづらいでしょう。

生活費や税金でほとんど貯金できない

フリーターは正社員と比べて収入が低い傾向にあります。

例えば1ヶ月のうち時給1000円で1日8時間、20日間働いた場合、額面は16万円です。

税金などを差し引くと、手取り額はもっと少なくなってしまうでしょう。

また、急なオーディションなどの事情で1日バイトができないと、数千円のマイナスになってしまいます。

夢を叶えるための稽古代や生活費などを支払うと、自由に使えるお金や貯金はほとんど残らないでしょう。

安定して毎月決まった金額が振り込まれる正社員と比べると、夢追いフリーターが貯金をするのは簡単ではありません。

多くの年下に囲まれながら仕事をしなければならない

20代のうちは同世代や年上に囲まれているため、フリーターであっても特に気になりづらいでしょう。

しかし、30代になると多くの年下に囲まれながら仕事をしなければならないので、将来を考えなければならない状況が増えてきます。

また、自分と同じくらいの年齢で頑張っていた夢追いフリーターが正社員などに転身する場面を見る機会も増えるため、現実を考えさせられるでしょう。

年下の同僚や先輩側から気を遣われることを踏まえると、働きづらくなる可能性が高いです。

【年代別】夢追いフリーターの現実(40代)

40代の夢追いフリーターの現実として、以下のようなものが挙げられます。

できるアルバイトや仕事内容に制限が出る

30代まではシフトや時給などが職場とマッチすれば特に問題なく採用されていたとしても、40代になると同じような状況とは限りません。

40代という年齢がネックになってなかなか採用されにくくなり、新しい職場を探そうとしても難しい可能性もゼロではありません。

また、力仕事やシステムを利用した仕事などが難しく感じられ、採用されても長続きしない可能性もあります。

40代の夢追いフリーターはできるアルバイトや仕事内容に制限が出るかもしれないと認識しておきましょう。

就職・転職エージェントが紹介できる求人が減る

40代になって夢を諦めフリーターを辞めると決意した場合、転身のハードルは低くないでしょう。

20代や30代であれば就活・転職エージェントを活用すればすぐに仕事を見つけられる可能性が高いですが、40代は年齢を理由に応募できる求人が減ってしまいます。

さらに自分の希望条件を満たした求人を見つけて就職できる可能性は、限りなくゼロに近くなります。

夢追いフリーターを40代まで続けた場合、就活・転職エージェントを活用しても正社員や正規雇用を目指すことは簡単ではないと認識しておきましょう。

夢追いの引き際がわからず将来が不安になる

40代で夢追いフリーターを続けている場合、もし正社員になるとしたら今までの努力をゼロにしてしまうということです。

仮に20歳から40歳まで夢追いフリーターを続けた場合、20年間の努力を無駄にしてしまうというのは非常に大きな悩みどころになるでしょう。

また、仮にフリーターを辞める決意をしたとしても、条件の良い職場で正社員になれる確率も高くありません。

過去と将来の板挟みとなり、夢追いの引き際がわからず不安を感じるというフリーターは珍しくありません。

夢追いフリーターの末路3パターン

上記で30代と40代の夢追いフリーターの現実について説明しました。

ここでは夢追いフリーターの末路について、3パターン解説します。

非正規などの仕事を掛け持ちして夢を追い続ける

1つめの末路として、非正規などの仕事を掛け持ちして夢を追い続けるパターンです。

このパターンは夢を諦めず、フリーターとして働く職場の数を増やすという手段です。

収入源が増えるため、フリーターとしての職場が1つの場合と比べて生活は楽になるでしょう。

ただし、労働時間も増えることで心身的な負担が増えたり、夢のために費やす時間の調整が難しくなったりするリスクもあるので注意してください。

ゼロから起業する

2つめのパターンとして、夢を諦めゼロから起業するという手段が挙げられます。

ただし、業種によってはお金や社会的信頼などが必要になるので、フリーターを卒業してすぐに起業できるとは限りません。

特に小売店や飲食店など、在庫を抱える業種は経営力が身に付いていない人が着手するのは非常に危険です。

おすすめはプログラミングやWebデザインなど、パソコンがあれば開業できる仕事です。

もちろん、まったく知識やスキルが無い状態での起業は難しいので、フリーター時代に勉強しておきましょう。

起業は正社員雇用と比べて年齢的な制限は少ないですが、誰でも簡単に成功させられるわけではありません。

事業を起こす前に知識やスキル、資本金などを準備した上で、継続できるかしっかり検討しましょう。

夢を諦めて正社員になる

3つめのパターンとして、夢を諦めて正社員になるという手段があります。

上記2つのパターンと比べると、最も安定した転身と言えるでしょう。

しかし、正社員になるには今まで培ってきたスキルや知識が求められる傾向が高いです。

また、未経験業種に関して、20代であればやる気や熱意で採用される可能性があっても、30代や40代はその可能性は限りなく低いでしょう。

30代や40代の夢追いフリーターが正社員になるのは簡単ではないと認識した上で、就活が長期戦になると覚悟した方がいいでしょう。

夢追いフリーターが正社員になる場合の注意点3つ

ここでは、夢追いフリーターが正社員になる場合の注意点について3つ紹介します。

条件の良い仕事に就くことは簡単ではない

上記で述べたように、夢追いフリーターが正社員になることは簡単ではありません。

特に年齢が高くなるほど、応募できる求人数も減ってしまいます。

そのような状況で、自分の希望条件を叶えられる求人に絞るとなると、マッチする求人は限りなくゼロになってしまうでしょう。

もちろん30代や40代の夢追いフリーターが条件の良い仕事に就くことは絶対的に不可能ではありませんが、非常に厳しいと認識する必要があります。

最低限の希望条件をまとめておく

30代や40代の夢追いフリーターが正社員になる場合、すべての希望条件を叶えることは難しいでしょう。

そのため、あらかじめ最低限の希望条件をまとめておくことが大切です。

「収入が低くても残業無しの職場が良い」「業務がハードでも収入が高い方が良い」など、優先順位を付けておくと、求人を選択する際に迷いづらくなるでしょう。

正社員を検討したらできる限りスピーディーに実行に移す

夢追いフリーターから正社員になることを検討したら、できる限りスピーディーに実行に移すようにしましょう。

「そのうち正社員を検討しよう」と期限を決めずにフリーターを続けると、そのままタイミングを失い正社員になる機会は訪れないでしょう。

いつフリーターを卒業すればいいかわからない場合、何かイベントの終わりを区切りにすることもおすすめです。

「来月のライブに出演したら正社員になろう」など、期限を決めることが大切です。

夢追いフリーターが正社員になる場合におすすめの方法3選

最後に、夢追いフリーターが正社員になる場合におすすめの方法について3つ紹介します。

経歴やスキルを問わない業種・職種に絞って就活する

多くの業種では、正社員になる場合に経歴やスキルを必要とします。

しかし、中には経歴やスキルが無くても採用されやすい業種もあるので、その業種や職種に絞って就活するのも一つの手段です。

例えば、飲食店や工場仕事などは未経験でも始めやすいでしょう。

また、大手チェーン店で働いている場合、フリーターからそのまま社員になれるケースもあります。

興味のある仕事や有名企業だけでなく、採用されやすい仕事を調べて応募するのも、正社員になるには有効と言えるでしょう。

ハローワークを活用する

ハローワークとは、厚生労働省が運営する行政機関の一種です。

就職が難しい人にとっての「最後のセーフティーネット」とされ、誰でも利用できるというメリットがあります。

利用者の年齢や現在の雇用形態なども問われないため、就職先が見つかるか不安という人も心配ありません。

また、職員による就職相談や研修・セミナーなどを活用すれば、就活に関するスキルや知識も身に付けられます。

原則として無料で利用できるので、コストも必要ありません。

ただし、取り扱っている求人は地元の中小企業のものが中心で、大企業や有名企業の求人は少ないので注意してください。

就職・転職エージェントを活用する

最後の夢追いフリーターが正社員になる場合におすすめの方法として、就職・転職エージェントの活用が挙げられます。

就職・転職エージェントは取り扱い求人が豊富で、コンサルタントによる手厚いサポートを受けながら求職活動を進められるというメリットもあります。

また、各エージェントには特徴や強みがあるので、ニーズや状況に応じて使うと良いでしょう。

例えばリクナビエージェントやマイナビエージェントのような「総合型」は、全国各地の幅広い業種・職種の求人を取り扱っており、選択肢を広げる上で有効です。

一方、コウジョブのような「特化型」は、特定分野やエリアの求人に絞って取り扱っています。

コウジョブは工場仕事に特化しており、様々な条件の工場仕事を見つけやすいでしょう。

正社員という条件で絞れば、工場の仕事の正社員になれるかもしれません。

まとめ

今回の記事では、夢追いフリーターの末路について解説しました。

夢追いフリーターとは、夢のために正社員などの正規雇用ではなくフリーターとして働く人のことです。

30代や40代になると、結婚が難しくなるだけでなく、体力面でも金銭面でも負荷が大きくなってしまいます。

夢追いフリーターを続けるか、諦めて正社員になるかが、よくある夢追いフリーターの末路と言えるでしょう。

正社員になるのは簡単ではないため、ハローワークや就職・転職エージェントを活用するなど、工夫が必要です。